１．2022年度総会

総会（2022年6月24日ハイブリッド開催：東京農工大学府中キャンパスおよびzoom）では、2021年度の活動報告、会計（監査）報告、2022年度事業計画および予算について審議し、承認された。

２．理事会

1）第1回理事会

2022年5月26日に開催し、2022年度年次総会の議案を審議し、承認された。

2）第2回理事会

2022年10月27日に開催され、各委員会活動の中間報告と今後の予定について審議・承認された。また、2022年度年次大会の開催場所、日程が審議され、2023年6月24-25日、高崎 健康福祉大学での開催が承認された。

3）第3回理事会

2023年2月22日に開催され、2022年度年次大会の準備状況が報告された。また、学会賞候補者の選考結果等の案件について審議、承認された。

３．総務委員会

総務委員会を3回（2022年5月26日、10月27日、2023年2月22日）開催し、委員会活動全般につき協議した。

４．会員状況

会員数　(2023.3.31現在、カッコ内は2022.3.31との比較)
終身会員	：	1名（増減なし）
正 会 員	：	311名（2名増）
学生会員	：	77名 （9名減）
合　　計	：	389名（7名減）
賛助会員	：	5 団体6 口（1団体2口減）
		ダイキン工業株式会社(2口)、ホテイ産業研究所(1口)、 宇宙システム開発株式会社（1口）、クリムソンインタラクティブ（１口）、プライムデリカ株式会社（1 口）

1．生態工学会誌の発刊

生態工学会誌「生態工学」 34巻2号〜35巻1号(2022年4月、7月、10月、2023年1月発刊)を発行した（内容：原著論文7、短報2、特別寄稿1、ニュース・企画・報告0、お知らせ、投稿規程、総ページ数114）。なお、2023 年4月27日時点での査読中の原著論文は1報、著者修正中の原著論文が1報、受理済み原著論文が0報であり、および短報に関しては査読中・修正中・受理済み全て0報である。また、35巻1号までをＪ−ＳＴＡＧＥ上の電子ジャーナルとして公開した。

2022年度「生態工学」掲載論文一覧

種　類	第34巻			第35巻
	２	３	４	１
特別寄稿				１
特集論文
原著論文	１	２	２	２
短報	１			１
総合論文
解説・資料
受賞記念寄稿
ニュース・企画・報告

２．編集委員会の実施

2022年度は4回のメール会議を実施した。

３．学会賞候補者の推薦について

奨励賞として以下の1 件を推薦した。
・34巻4号 低圧環境下におけるトレニア‘ドワーフブルー’の生育と花芽形成、島田明典 ほか

論文賞は該当なしとして報告した。

１．日本地球惑星科学連合2022年大会（合同開催）

日　　時	：	2022年5月22日（日）〜6月3日（金）
		【ハイブリッド期間】2022年5月22日(日)〜27日(金)
		【オンラインポスターセッション】2022年5月29日(日)〜6月3日(金)
会　　場	：	幕張メッセ、オンライン（ハイブリット方式）
主　　催	：	日本地球惑星科学連合
特記事項	：	5月22日（日）にセッション「圏外環境における閉鎖生態系と生物システムおよびその応用」において、口頭発表4件（9:00〜10:30）とポスター発表5件（17:15〜18:45）を実施した。さらに、5月30日（月）にオンラインポスター発表（11:00〜13:00）を実施した。

２．2022年度生態工学会年次大会（主催）

日　　時	：	2022年6月24日（金）〜6月25日（土）
会　　場	：	東京農工大、オンライン（一部ハイブリット）
参 加 数	：	93名
特記事項	：	■　一般セッション口頭発表　11件、ポスターセッション　21件 ■　オーガナイズドセッション（ハイブリット、NPO法人蔵前バイオエネルギー） 　「ＮＰＯ法人の活動による地球環境とエネルギー利用の改善」　口頭発表6件 ■　一般公開特別講演会（ハイブリット） 　「循環型食糧（料）生産システムの最前線と社会実装」 　講演1　水産における社会実装設備と今後に向けて 　　玉川大学農学部　教授　増田篤稔氏 　講演2　未利用資源からの昆虫生産：食材としての魅力と総合的生物生産に向けて 　　東京農工大学大学院生物システム応用科学府　准教授　鈴木丈嗣氏 ■　次世代応援シンポジウム２０２２（ハイブリット、次世代科学社会活性化委員会） 　「これまでの参加者らとの対話〜NAGOMI会の活動報告〜」 　　口頭発表1件、パネルディスカッション、体操、若手による討論会 ■　Eco-Engineering International ONLINE-symposium 2022（ハイブリット、国際委員会） 　　口頭発表　6件、パネルディスカッション

３．日本マイクログラビティ応用学会 第34回学術講演会 (JASMAC-34)

日　　時	：	2022年9月14日(水)〜16(金)
会　　場	：	名古屋市立大学
特記事項	：	9月15日（木）にオーガナイズドセッション「宇宙惑星居住・ECLSS」において、口頭発表を6件実施した。

４．第66回宇宙科学技術連合講演会（共催）

日　　時	：	2022年11月1日（火）〜11月4日（金）
会　　場	：	熊本城ホール（熊本県熊本市）
特記事項	：	会場からは学生を中心に非常に多くの質問があり、活気のある学会発表であった。最後に金井宇宙飛行士から発表があり、多くの立ち見が出て終了後も記念撮影やサイン会が行われた。

５．定例研究会

第1回

日　　時	：	5月26日（第1回理事会後）
タイトル	：	プライムデリカの野菜事業について
演　　者	：	プライムデリカ株式会社　R＆D推進部　玉置　功氏

第2回

日　　時	：	10月27日（第2回理事会後）
タイトル	：	NEDO宮古島植物工場プロジェクトのご紹介
演　　者	：	電力中央研究所グリッドイノベーション研究本部ENIC研究部門研究推進マネージャー　庄子和博氏

1．表彰式、受賞記念講演の実施

　2022年6月24日、東京農工大学にて開催された2022年度年次大会にて、以下の通り表彰した。

【特別功績賞】

北宅　善昭 氏
／ 「宇宙閉鎖生態系での生命維持のための物質循環型植物生産システムの構築」

【生態工学会賞（学術賞）】

遠藤　良輔 氏
／ 「多様な生体情報を利活用した資源循環型物質生産システムの開発」

【奨励賞】

奥岡　佳純　氏
／ 「近赤外線遮光資材下で栽培したワサビ根茎の生育とアリルイソチオシアネート含有量に及ぼす透過光の影響」

劉　宇 氏
／ 「Assessment of naked barley leaf SPAD values using RGB values under different growth stages at both the leaf and canopy levels」（異なる生育ステージにおける葉と郡落レベルで得られた裸麦葉のRGB値に基づいたSPAD値の推定）

泊　由紀子　氏
／ 「Effects of Supplemental Irradiation of UV-A, Blue, and Far-red Light with Red Light on the Growth and Functional Components of Perilla frutescens」（赤色光へのUV-A、青色光、遠赤色光の付加照射がアオシソの生育と機能性成分に与える影響）

山岸　鈴香　氏
／ 「Determination of the Soluble Solid Content and Acidity by Prediction Models for Different Colored Tomato Fruits using a Small Device for Visible and Near-infrared Spectroscopy Analysis」（可視・近赤外分光用小型デバイスを用いた果皮色の異なるトマト果実用予測モデルによる可溶性固形分と酸度の決定）

２．被表彰者の選考

2023年度被表彰候補者について審議し、以下の通り選考した。

【生態工学会賞（学術賞）】

中根　昌克　氏
／ 「生態工学分野への工学的手法の応用に関する研究」

【生態工学会賞（功労賞）】

加藤　浩　氏
／ 「生態工学会初のオンライン年次大会の盛会および委員会活動に対する功績」

【奨励賞】

島田　明典　氏
／ 「低圧環境下におけるトレニア‘ドワーフブルー’の生育と花芽形成」

１．SEE Quick配信（メール配信）の運営

SEE Quick配信依頼に対する取り扱い方法の運用を通して、会員および関連学会からの情報の速やかな配信業務が成し遂げられ、2022年4月1日から2023年3月31日までに80回（2170より2249号）情報提供を行った。また、2022年12月からは、「宇宙事業推進委員会メルマガ」の配信も始まった。

２．HPの内容の更新

会員および一般の方へ、生態工学会の情報伝達を迅速に行うことを目的に、HPコンテンツ確認作業を行い、適宜内容を更新した。

３．生態工学会リーフレットの改訂

企画委員会の協力のもと、学会の広報活動に活用可能なリーフレットを更新し、HP内のデータも改定した。

特記事項なし。

【紫外線殺菌セミナー後援】
関西支部主催のオンライン(zoom)で開催された下記の紫外線殺菌セミナーを後援した。
80名余りの参加申込みをいただき、当日は60名ほど(7割が企業)のご参加をいただいた。

日　　時	：	2023年3月6日（月）14:00〜15:50
受講対象	：	生態工学会会員、同賛助会員企業、その他(紫外線殺菌関連企業等)
主　　催	：	生態工学会 関西支部、後援：生態工学会 産学連携委員会
内　　容	：	１．本セミナーの主旨説明（関西支部長　5分） ２．講演“紫外線ランプ(UV-C/254nm)を使った細菌への殺菌の応用” (50分、質疑含む) 講演者：向阪信一氏(向阪技術士事務所、元松下電工) ３．主催者からの話題提供、参加企業からの応用例ご紹介(各テーマ10〜15分程度) ・紫外線殺菌の応用分野について ・応用例ご紹介 ・空気清浄機への応用例のご紹介（ダイキン工業） ・食品工場からの要望のご紹介（ダイキンアプライドシステムズ） ・UV-CLED、植物工場用LEDのご紹介（日亜化学） ・高効率紫外光反射シートのご紹介（大倉工業） ４．まとめ、生態工学会のご紹介、終わりの挨拶（関西支部長　5分）
【コメント】		・今回、新しく企画した紫外線殺菌セミナーには多方面、多分野から多数の企業の方々(参加者 の７割)にご参加をいただき、本テーマへの関心の高さが窺えた。 ・本セミナーで高効率紫外光反射シートの応用先が見つかり、産学連携に至る可能性が出てきた。 ・生態工学会の紹介を行い、初年度会費無料のPRも行なったので、新規入会に繋がればと思う。

１．継続して男女共同参画学協会連絡会の運営委員としての活動を行っている。引き続き連絡会内で男女共同参画問題洗い出しWGを宇宙生物科学会と共に進める。

２．本委員会は、日本宇宙生物科学会・科学者生活委員会と協力しあい、世代を超えて話し合える場として「NAGOMI」会を、おおよそ月に1度継続して行っている。

３．企画委員会と協力して、例年通りJPGU2023に参加し、世代を超えての交流を行った。本年度からJPGU主コンビーナは加藤理事が務められた。

過去7年間における収入と支出の内訳を整理して、財務状況の変遷を調べた。
本学会の持続的な運営に向けて意見を収集するための、理事対象のアンケート素案を作成した。

１．【日本学術会議】「未来の学術振興構想」
日本学術会議が「未来の学術振興構想」の策定に向けた「学術の中長期研究戦略」を公募した。これは、以前の学術会議の大型研究計画マスタープランを代替する動きである。日本航空宇宙学会では「未来の学術振興構想」へ提案し、生態工学会は宇宙居住科学連合の一員として賛同した。タイトルは「月での持続可能な社会の構築を目指した「アカデミック・ハブ」構想による分野横断的な学術の振興」であり、その内容は地上において月面活動の実験を行った後、段階的に月面基地を拡充して行く。
　　　学術会議へ意向表明　10/21
　　　日本航空宇宙学会理事会へ11/23にインプット
　　　学術会議へ提案書作成　12/16提出完了

２．桜井他、「月での持続可能な社会の構築を目指した「宇宙アカデミック・ハブ」構想」、宇宙環境利用シンポジウム、(1/18)

３．桜井他、「月での持続可能な社会構築のための「宇宙アカデミック・ハブ」構想」、第七回 重力天体（月火星）着陸探査シンポジウム、(3/2)

４．第2回国際宇宙産業展【終了】

日　　時	：	2023年2月1日(水)〜3日(金)
会　　場	：	東京ビッグサイト南ホールにて
主　　催	：	日刊工業新聞
特記事項	：	「月の縦孔地下基地」に関する展示を行う。「月面工場（正確には、月面での工業社会）の構築」に向けて日本全体の意識を変えて、構想や計画を実現するための「概念からリアルシフト」を行う。 高市早苗　宇宙大臣も見学に来訪した。

５．【Moon press】第3回　月面開発フォーラム

日　　時	：	2022年12月8日（木）
会　　場	：	X-NIHONBASHI TOWER
主　　催	：	日刊工業新聞
■パネルディスカッション	：	「宇宙兄弟にみる未来ストーリー」 　宇宙兄弟 編集者　株式会社コルク　小室 元気 氏 　国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所　春山 純一 氏 　国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構　有人宇宙技術部門きぼう利用センター 　主任研究開発員　肥後 尚之 氏 　モデレータ：日刊工業新聞社　編集局科学技術部　飯田 真美子 氏

６．学会HP内での「CELSS研究を一覧できる紹介ページ」の作成を検討している。学会HPへのリンクをするべく「CELSS研究を一覧できる紹介ページ」の作成を外部サイトで進めている。

１．宇宙事業推進委員会からの情報提供として、生命維持、宇宙居住を中心とした宇宙技術、ビジネスに関連するニュース、イベント、助成金等の情報をSEE Quickで配信した。（第3回：2023/2/17、第4回：2023/4/11）

２．2023年次大会に向けてCELSS委員会と協力して、OS「宇宙居住ビジネスの最前線」を企画した。
現時点のアジェンダは以下の通り。
　�@10:30〜10:35 「宇宙居住に関する海外動向」宮嶋宏行（国際医療福祉大学）
　�A10:35〜10:50 「縦孔・地下空洞における都市建設・閉鎖生態系システムに関する研究」庄司研（大成建設）、広崎朋史（宇宙システム開発）
　�B10:50〜11:05 「大林組の宇宙居住に関する取組み」渕田安浩、石川洋二、新村亮、田島孝敏、竹内義高（大林組）
　�C11:05〜11:20 「日揮グローバルの目指す月面社会　〜 持続可能な月面都市 Lumarnity® 〜」田中秀林、森創一、横山拓哉（日揮）
　�D11:20〜11:35 「ISS実験から長期居住に向けた技術開発」永瀬睦、山本愛弥子、谷川直樹（千代田化工建設）
　�E11:35〜11:50 「宇宙居住を想定した環境制御技術の検討」水野恵子、黒須　聡、水野恵子、森井一之（横河電機）
　�F11:50〜12:00 「「未来の学術」宇宙アカデミックハブについて」桜井誠人（JAXA）

【関東支部】
2022年度は活動が不十分であった。

【東海支部】
生態工学会中部支部及び日本農業気象学会東海・北陸支部の合同研究発表会をオンライン開催（2022年12月7日；Zoomミーティング）。発表件数9件。

【関西支部】
【日本農業気象学会近畿支部との合同シンポジウム開催】
恒例の日本農業気象学会近畿支部との合同シンポジウムを下記のとおりにオンライン(zoom)で開催。

日　　時	：	2022年12月2日（金）　14:45〜16:45
内　　容	：	14:45〜15:45 ｢建築物緑化における気象環境対応技術について｣ 大阪公立大学大学院農学研究科緑地環境科学専攻 教授 山田宏之 15:45〜16:45 ｢大阪公立大学植物工場研究センター企業コンソーシアム 最適化空調システムプロジェクトの取組み紹介 ―工学系と農学系の融合した大阪公立大ならではの取組み―｣ ・プロジェクトの紹介 (プロジェクト幹事企業)株式会社CKD 坂幸憲 ・｢植物工場用のアオジソ品種育成に向けた取組み｣ 大阪公立大学大学院農学研究科応用生物科学専攻 准教授 山口夕 ・｢植物の環境因子に対する生理応答評価と現場測定に基づく生育モデルの構築｣ 大阪公立大学大学院工学研究科機械系専攻 教授 木下進一

【紫外線殺菌セミナー開催】
関西支部主催で紫外線殺菌セミナーを下記のとおりに関連企業を交えてオンライン(zoom)で開催。
80名余りの参加申込みをいただき、当日は60名ほどのご参加をいただいた。

日　　時	：	2023年3月6日（月）14:00〜15:50
受講対象	：	生態工学会会員、同賛助会員企業、その他(紫外線殺菌関連企業等)
主催	：	生態工学会 関西支部、後援：生態工学会 産学連携委員会
内容	：	１．本セミナーの主旨説明（関西支部長　5分） ２．講演“紫外線ランプ(UV-C/254nm)を使った細菌への殺菌の応用” (50分、質疑含む) 講演者：向阪信一氏(向阪技術士事務所、元松下電工) ３．主催者からの話題提供、参加企業からの応用例ご紹介(各テーマ10〜15分程度) ・紫外線殺菌の応用分野について ・応用例ご紹介 ・空気清浄機への応用例のご紹介（ダイキン工業） ・食品工場からの要望のご紹介（ダイキンアプライドシステムズ） ・UV-CLED、植物工場用LEDのご紹介（日亜化学） ・高効率紫外光反射シートのご紹介（大倉工業） ４．まとめ、生態工学会のご紹介、終わりの挨拶（関西支部長　5分）

【コメント】
・合同シンポジウムには例年どおりのメンバーにご参加いただけた。
・今回、新しく企画した紫外線殺菌セミナーには多方面、多分野から多数の企業の方々(参加者の７割)にご参加をいただき、本テーマへの関心の高さが窺えた。
・本セミナーで高効率紫外光反射シートの応用先が見つかり、産学連携に至る可能性が出てきた。
・生態工学会の紹介を行い、初年度会費無料のPRも行なったので、新規入会に繋がればと思う。

【四国支部】
7月23日に農業情報学会および日本生物環境工学会と３学会合同で講演会を行った。

【九州支部】
・持続可能で効果的な支部活動の在り方の検討
・継続的な会員募集