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基本方針
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 2021年度 生態工学会 総会報告   

2021年6月25日(金)13 時15 分〜14 時00 分 於:オンライン開催(Zoom)にて生態工学会2021 年度総会が開催された。報告および承認された内容を以下に示す。

(1)総務委員会(総務部門/庶務)

1.2020年度総会

総会(2020/6/26 オンライン開催)では、2019年度の活動報告、会計(監査)報告、2020年度事業計画及び予算について審議し、承認された。

2.理事会

1)第1回臨時理事会
2020/4/28に開催し、2020生態工学会年次大会の現地開催の中止ならびにオンライン年次大会の開催について審議・承認された。
2)第1回理事会
2020/5/26に開催し、2020年度年次総会の議案を審議・承認された。
3)第2回臨時理事会
2020/6/20に開催し、投稿規定の変更と2020年度予算案について審議・承認された。
4)第2回理事会
2020/10/28に開催し、各委員会活動の中間報告と今後の予定について審議・承認された。
5)第3回理事会
2021/2/18に開催し、2021年次大会について審議され、オンラインでの開催が承認された。
また、学会賞候補者の選考結果等の案件について審議、承認された。

3.総務委員会

総務委員会を3回(2020/5/26、10/28、2021/2/18)開催し、委員会活動全般につき協議した。

4.会員状況

会員数 (2021.3.31現在、カッコ内は2020.3.31との比較)
終身会員 1名(増減なし)
正 会 員 310名(6名増)
学生会員 76名 (2名減)
合  計 387名(4名増)
賛助会員 4 団体5 口(増減なし)


ダイキン工業株式会社(2口)、ホテイ産業研究所(1口)、 宇宙システム開発株式会社(1口)、クリムソンインタラクティブ(1口)

(2)編集委員会

1.生態工学会誌の発刊

生態工学会誌「生態工学」 32巻2号〜33巻1号(2020年4月、7月、10月、2021年1月発刊)を発行した(内容:原著論文11、短報1、特別寄稿0、ニュース・企画・報告0、お知らせ、投稿規程、総ページ数95)。なお、2021 年4月22日時点での査読・著者修正中の論文は、原著論文3報、短報0報、受理済み原著論文2報、受理済み短報0報である。
また、33巻2号までをJ−STAGE上の電子ジャーナルとして公開した。

2020年度「生態工学」掲載論文一覧

種 類

第32巻

第33巻

特別寄稿

 

 

 

 

特集論文

 

 

 

 

原著論文

短報

 

 

 

総合論文

 

 

 

 

解説・資料

 

 

 

受賞記念寄稿

 

 

 

 

ニュース・企画・報告

 

 

 

 

2.編集委員会の実施

2020年度は4回のメール会議を実施した。

3.学会賞候補者の推薦について

奨励賞として戸田清太郎氏の「クロロフィル蛍光画像計測ロボットを用いた日単位の茎 伸長計測」(Vol.32,No.2)を推薦した。論文賞は宮内達也氏の「Weather generatorで生成した気象値が生態系プロセスモデルによるバイオマスおよび水収支推定に与える影響」(Vol.32、No.2)を推薦した。

(3)企画委員会

1.2020年度生態工学会年次大会(主催)

日  時 2020年6月26日(金)〜7月9日(木)
会  場 オンライン開催
参 加 数 約70名(6月26日のみ)
特記事項

総会、表彰式、受賞者講演、口頭発表セッション、懇親会をオンライン会議方式、ポスターセッションをWEB公開方式で実施した。一般研究発表セッションの口頭発表は10件、ポスター発表は13件であった。

2.第2回 生態工学サロン(主催)

日  時 2020年6月27日(土)
会  場 オンライン開催
参 加 数

30名強〜40名弱

特記事項

次世代科学社会応援シンポジウム 2020と同時開催。
「宇宙時代の職業、そして基地の暮らし方 〜模擬ミッション経験を通して〜」というタイトルで、村上祐資氏(極地建築家 NPO法人フィールドアシスタント 代表)に講演頂いた後、総合討論を実施した。

3.日本地球惑星科学連合2020年大会(AGU合同開催)

日  時 2020年7月12日(日)〜7月16日(木)
会  場 オンライン開催
主  催 日本地球惑星科学連合
特記事項

セッション「圏外環境における閉鎖生態系と生物システムおよびその応用」を提案し、口頭4件、ポスター5件の発表を予定していた。しかし、コロナ対応による開催形態の変更や日程の大幅な延期に伴い取り下げを検討・依頼したが、連絡と調整に時間を要したため、最終的に発表者各自の判断により、口頭枠で1件、ポスター枠で2件の発表が行われた。

4.「陸上養殖勉強会」アクアポニックス部会発足記念セミナー(支援)

日  時 2020年10月1日(木)
会  場 東京ビックサイト南展示棟南会議室B
主  催 「陸上養殖勉強会」アクアポニックス部会、生態工学会関東支部(共催)
特記事項 学会について幅広い分野の参加者に紹介できる上に、産業界との連携を得る機会にも繋がり、会員獲得の有効な活動であることから、企画委員会が積極的に支援した。

5.日本マイクログラビティ応用学会第32回学術講演会(JASMAC-32)(協賛)

日  時 2020年10月5日(月)〜10月7日(水)
会  場 オンライン開催
特記事項 オンライン開催を生かした海外からの招待講演が5件あった。また、OS「宇宙生物」で北宅会長と横谷副会長、OS「宇宙惑星居住実現に向けた化学工学の役割」で白石副会長、OS「宇宙での長期居住を可能とするために」で木村理事、「物質科学/宇宙資源利用」にて桜井理事が発表した。
なお、JASMAC-32実行委員より当学会年次大会実行委員会にオンライン開催についての技術指導の依頼があり、事務局で対応した。お互いの学会が協力し合う良い前例となったと考えている。

6.第64回宇宙科学技術連合講演会(共催)

日  時 2020年10月27日(火)〜10月30日(金)
会  場 オンライン開催
特記事項 OS「宇宙で生きる!〜宇宙居住と物質循環〜」と題して開催した。17件の発表があり、その内の1件は日本語が堪能なジェット推進研究所(JPL)の職員、もう1件は米国コロラド大学留学中の日本人学生で海外からの発表であった。内容は極限環境に関するシミュレーション、植物、藻類、培養肉を含めた食糧生産、先端的な物理化学的生命維持技術、レゴリスの利用、宇宙惑星居住化学の推進など生態工学会の成果を取り入れた学際的な発表の場となった。
今回はオンライン開催であったこともあり、学会誌に宇科連の発表内容をA4 1ページほどにまとめ提出した。

7. 第3回 生態工学サロン

日  時 中止
特記事項 オンライン開催で検討を続けてきたが、コロナ禍により講師の調整が困難となったため、今年度は中止することとした。

8.定例研究会・部門研究会

日  時 中止
特記事項 理事会がオンライン開催になっていることに伴い、講師の確保が難しかったため実施しなかった。

(4)表彰委員会

1.表彰式、受賞記念講演の実施

 2020年度総会(2020年6月26日, オンライン開催)後に表彰式を行ない, 以下の通り表彰した。
【学術賞】

萩原 昌司 氏
/ 食品評価へのフォトンカウンティング技術の応用に関する研究

【論文賞】

ケ 博慶 殿
/ 小型UAV を用いたカラマツ林の3 次元リモートセンシングとその精度評価

武田 美恵 殿
/ 石垣島の農業集落における住民同士のコミュニケーションと農家の農業意欲及び生産支援に関する研究

西野 康人 殿
/ Ecology and Hydrography of Sea Ice and the Water Column in Lagoon Notoro-ko during Frozen Period.
 (結氷期の能取湖における海氷と水柱の低次生産層における環境動態)

【奨励賞】

岩永 征士 殿
/ Effect of humid air on photocatalytic decomposition of ethylene by TiO2 immobilized on different supports.
   (異なる担体に固定化したTiO2によるエチレンの光触媒分解への湿気を含んだ空気の影響)

2.被表彰者の選考

2021年度被表彰候補者について審議し、以下の通り選考した。

【学術賞】
土肥 哲哉 氏
/ バイオマス利活用の技術開発と普及促進

【功労賞】
伊能 利郎 氏
/ 生態工学会の学会運営に対する貢献
田村 治美 氏
/ 生態工学会の学会運営に対する貢献

【論文賞】
宮内 達也 氏
/ weather generatorで生成した気象値が生態系プロセスモデルによるバイオマスおよび水収支推定に与える影響

【奨励賞】
戸田 清太郎 氏
/ クロロフィル蛍光画像計測ロボットを用いた日単位の茎伸長計測


(5)広報委員会

1.SEE Quick配信(メール配信)の運営

SEE Quick配信依頼に対する取り扱い方法の運用を通して、会員および関連学会からの情報の速やかな配信業務が成し遂げられ、2020年4月1日から2021年3月31日までに37回(通算1674回)情報提供を行った。

2.HPの内容の更新

会員および一般の方へ、生態工学会の情報伝達を迅速に行うことを目的に、HPコンテンツ確認作業を行い、適宜内容を更新した。

3.生態工学会リーフレットの改訂

企画委員会の協力のもと、生態工学会リーフレットを一部改訂した。

(6)国際委員会
カセサート大学研究者との関係維持
カセサート大学機関誌と生態工学会誌の相互閲覧について相手先と協議を行い、雑誌の掲載内容の違い、送付作業の負担と費用などの問題から中止することとなった。

(7)事業推進委員会
2020年度は若手およびシニア(例えば会社をリタイアされた方々)の会員増強をはかり、気軽に継続して活動に参加でき、またオンラインを活かすなど、コロナとの共存時代にも相応しい新たな事業推進の仕掛けづくりの検討を進めていくことを目標とした。
モデルとしてまずは関西支部で企業会員を中心にして、若手およびシニアも交えたオンラインでのシンポジウムを開催した。企業での経験を中心としてご講演をいただき、SDGsをテーマにしたパネルディスカッションやフリーディスカッションを行った。次年度には全国に拡げていきたい。

(8)次世代科学社会活性化委員会
1.生態工学会年会の次の日に当委員会が主催する「次世代科学社会応援シンポジウム2020」が開催された。オンラインでありながら活発な討論と懇親の場が提供された。

2.継続して男女共同参画学協会連絡会の運営委員としての活動を行った。例年通り、秋の連絡会シンポジウムにポスターで参加することを予定していたが、新型コロナ禍のため要旨集の参加のみとなった。

3.当委員会が開催する次世代科学社会応援シンポジウム2021は、生態工学会年次大会にシンポジウムとして開催するべく準備を行った。

4.次世代科学社会活性化委員会の中の若手の会の組織交代の準備が進み、現在は、会長 寺内氏(海洋大)の体制で進められている。活発な活動がなされている。


(9)出版企画委員会
出版物の企画検討を行った。


(10)各支部活動報告
【北海道・東北支部】
【関東支部】
企画委員会と協力し年次大会準備を行った。
【中部・東海支部】
日本農業気象学会東海・北陸支部、日本生物環境工学会東海支部と合同支部大会を開催した。
    (詳細は別添にて)
【関西支部】
<関西支部大会開催>
関西支部では、支部会活動の活性化および学会会員増強のため2014年度より日本農業気象学会近畿支部との共催によるシンポジウムを行ってきたが、コロナ禍の下で昨年度の開催は中止を余儀なくされた。一方で、昨年度は関西支部には8名の新しい方の入会が確認されたので、何かイベントを開催したいと思い、オンラインでの関西支部大会を下記内容にて企画して実施した。
(内容)
 1.関西支部総会 13:30〜13:50(関西支部会員限定)
  (1)支部活動報告&活動計画
  (2)支部会員のご紹介等
 -----休憩(10分)-----
 2.シンポジウム 14:00〜16:00(生態工学会全会員)
    「生態工学への企業からのアプローチ」
  (1)開会の挨拶:生態工学会 会長 北宅善昭
  (2)趣旨説明:実行委員長・関西支部長 伊能利郎
  (3)講演
     座長:実行委員 大阪府立大学 遠藤良輔
  14:10-14:35 「社是「社会立社、技術立社」の精神に培われた取組紹介」
         鞄吉 中村昌文 氏
  14:35-15:00 「東南アジアに於ける農業をベースとした資源循環への取り組み」
         ヤンマーグローバルエキスパート梶@松原武夫 氏
  15:00-15:25 「植物工場への取組みで感じていること」
         エスペックミック梶@中村謙治 氏
 -----休憩(5分)-----
  (4)総合討論・パネルディスカッション
    ・テーマ「生態工学への企業からのアプローチ 〜SDGsと生態工学〜」
    ・話題提供&コーディネーター 伊能利郎
    ・パネラー 鞄吉 中村昌文 氏、
          ヤンマーグローバルエキスパート 松原武夫 氏、
          エスペックミック 中村謙治 氏、
          関東支部長 玉川大学 増田篤稔 氏、
          協和 磯山侑里 氏、
          渇`原製作所 上田麻里衣 氏
  (5)閉会の挨拶:実行委員長・関西支部長 伊能利郎

パネルディスカッションの様子
初めてのオンラインでの支部大会開催であったが、準備スタッフの方々の多大なるご協力のお陰で24名の参加をいただいて、無事に開催を終えることが出来た。また、朝日新聞社の冊子を参加者に配布することで、SDGsに対する理解を深めることが出来た。

【中国・四国支部】
【九州・沖縄支部】
九州地区での会員募集を強化し、会員数の増加に努めた。

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