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基本方針
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 2019年度 生態工学会 総会報告   

2019年6月28日(金)13時20分〜14時05分 於:宇都宮大学(峰キャンパス 大学会館)にて生態工学会2019年度総会が開催された。報告および承認された内容を以下に示す。

(1)総務委員会(総務部門/庶務)

1.2018年度総会

総会(2018年6月22日大阪府立大学中百舌鳥キャンパス学術交流館)では、2017年度の活動報告、会計(監査)報告、2018年度事業計画及び予算について審議し、承認された。

2.理事会

1)第1回理事会
2018/5/21に開催し、2018年度年次総会の議案を審議し、承認された。
2)第2回理事会
2018/10/19に開催され、各委員会活動の中間報告と今後の予定について審議・承認された。
3)第3回理事会
2019/2/22に開催され、2019年次大会の開催場所、日程が審議され、2019/6/28-29、 宇都宮大学峰キャンパス大学会館での開催が承認された。また、学会賞候補者の選考結果等の案件について審議、承認された。

3.総務委員会

総務委員会を3回(2018/5/21、10/19、2019/2/22)開催し、委員会活動全般につき協議した。

4.会員状況

会員数 (2019.5.23現在、カッコ内は2018.3.31との比較) 
終身会員 1名(増減なし)
正 会 員 304名(2名増)
学生会員 72名 (2名増)
合  計 376名(4名増)
賛助会員 7団体9口(1団体1口減)


耐圧硝子工業株式会社(1口)、ダイキン工業株式会社(2口)、日揮株式会社(1口)、 ホテイ産業研究所(1口)、一般社団法人ヤンマー資源循環支援機構(2口)、宇宙システム開発株式会社(1口)、クリムソンインタラクティブ(1口)

(2)編集委員会

1.生態工学会誌の発刊

生態工学会誌「生態工学」 30巻2号〜31巻1号(2018年4月、7月、10月、2019年1月発刊)を発行した (内容:原著論文5、短報3、特別寄稿5、ニュース・企画・報告1、受賞記念寄稿2、お知らせ、投稿規程、総ページ数132)。
なお、2019 年5 月6 日時点での査読中の論文は、原著論文1報、 短報1報、受理済み原著論文0 報、受理済み短報0 報である。
また、30巻4号までをJ−STAGE上の電子ジャーナルとして公開した。

2018年度「生態工学」掲載論文一覧

種 類

第30巻

第31巻

特別寄稿

 

 

特集論文

 

 

 

 

原著論文

 

 

短報

 

総合論文

 

 

 

 

解説・資料

 

 

 

 

受賞記念寄稿

 

 

 

ニュース・企画・報告

 

 

 

2.編集委員会の実施

2018年度は1回の編集委員会および4回のメール会議を実施した。

3.学会賞の推薦

奨励賞は該当者なしと報告した。論文賞は板倉健太氏の「移動型スキャニングライダーによる樹高 測定に必要な移動距離の算出および地上および高所からの3次元画像の位置合わせによる樹高測定」(Vol. 30,No. 1 掲載)を推薦した。

(3)企画委員会

1.日本地球惑星科学連合2018 年大会(合同開催)

期  日 2018年5月20日(日)〜5月24日(木)
会  場 幕張メッセ、東京ベイ幕張ホール(千葉市)
主  催 日本地球惑星科学連合
特記事項

20日(日)にセッション「圏外環境における閉鎖生態系と生物システム」において、6件の口頭発表と4件のポスター発表を実施。

2.2018年度生態工学会年次大会(主催)

期  日 2018年6月22日(金),23日(土)[エクスカーション 6月21日(木)]
会  場 大阪府立大学中百舌鳥キャンパス学術交流会館(大阪府堺市)
参 加 数

118名

特記事項

○エクスカーション(ダイキン工業TIC) 13名参加
○一般セッション口頭発表 11件、ポスターセッション19件
○オーガナイズドセッション(3 企画)
「月面農場ワーキンググループ活動報告」4件
「低炭素社会に向けた微細藻類の新たな技術革新」3件
「次世代科学社会活性化委員会企画セッションとして
〜アカデミアを活かして生きる」3件
○ポスターオーガナイズドセッション
(大阪府立大学植物工場研究センターコンソーシアム共催)
「大阪府立大学植物工場研究センターコンソーシアム共同研究成果報告会」 17件
○記念講演会「生態工学会の歩みと未来に向けて」
講演1 CELSS 学会の活動について、および閉鎖型生態系実験施設を用いた
   物質循環閉鎖居住実験 生態工学会理事 多胡靖宏
講演2 CELSS 学会から生態工学会へ 第6 代会長 大政謙次
講演3 生態工学会の未来に向けて 第8 代会長 木部勢至朗
総合討論 若手の会・若手研究者有志との意見交換
○大阪府立大学植物工場研究センター見学

3.平成30 年度 科研費新領域「宇宙に生きる」若手夏合宿

期  日 2018年7月26日(木)〜27日(金)
会  場 朱鷺メッセ(新潟県新潟市)
参 加 数 70名
特記事項

科研費新領域「宇宙に生きる」は、無事に中間評価を終え第2段階に入った。今回の合 宿は宇宙惑星居住科学連合若手の会との合同開催で「生態工学会の紹介」を行った。若手の方々とどのように宇宙実験を発展させていくべきかざっくばらんに話し議論した。

4.第62回宇宙科学技術連合講演会(共催)

期  日 2018年10月24日(水)〜10月26日(金)
会  場 久留米シティプラザ(福岡県久留米市)
主  催 日本航空宇宙学会
特記事項

25日(木)にオーガナイズドセッション「宇宙で生きる!〜地球軌道を超えてみよう〜」を企画し、12件の講演を実施した。

5.日本マイクログラビティ応用学会第30 回学術講演会(協賛)

日  時 2018年10月29日(月)〜10月31日(水)
会  場 じゅうろくプラザ(岐阜県岐阜市橋本町1丁目10番地11)
主  催

日本マイクログラビティ応用学会
特記事項

10月31日(水)にオーガナイズドセッション「宇宙惑星居住科学」において、題名「環境制御生命維持技術(ECLSS)と生態工学会の紹介」で講演を実施した。

6.第1 回 生態工学サロン(主催)

日  時 2019年3月21日(木)16:00〜18:00
会  場 Liberal Arts Cafe DARWIN ROOM 2階ラボスペース
(東京都世田谷区代沢5-31-8)
参 加 数

33名
特記事項

「宇宙での食と栄養」をテーマに下記の2件の話題提供を行った。
講演1 体をつなぐ食べ物、心をつなぐ食べ物 吉田滋樹(筑波大学)
講演2 宇宙における細胞農業の可能性 川島一公(インテグリカルチャー社)

7.定例研究会

第1回
テーマ 農業・食品産業で利用される膜分離技術
期  日 2018年5月21日(火)
場  所 東京文化会館
講  師 萩原昌司 氏(農研機構食品研究部門)
第2回
テーマ AIの基礎から第一次産業での活用まで/td>
期  日 2018年10月19日(火)
会  場 東京文化会館
講  師 中村俊輔 氏(エッジコンサルティング株式会社 AI事業開発部)
第3回
テーマ

国際宇宙ステーション「きぼう」の概要と利用について

期  日 2019年2月22日(金)
場  所 東京文化会館
講  師 高柳昌弘 氏(JAXA 有人宇宙技術部門 きぼう利用センター)

(4)表彰委員会

1.表彰式、受賞記念講演の実施

 2018年度総会(2018年6月22日, 大阪府立大学中百舌鳥キャンパス)後に表彰式を行ない, 以下の通り表彰した。
【学術賞】

木部 勢至朗
/ 生態工学の宇宙応用に関する研究

富田−横谷 香織
/ 微生物および植物を研究材料とした圏外を含む多様な環境における生物機能に関する研究

【奨励賞】

大池 新二郎
/ チンゲンサイ栽培による水熱分解液肥の作物生育に及ぼす効果と阻害の特性評価

下嶋 浩平
/ イネの形質と UAV リモートセンシングデータから計算されたカラー指標との比較

潘 洋
/ SLAM により取得された3 次元点群画像からの樹幹直径及び樹高の推定に関する研究

森 直哉
/ H2O2 処理による酸化ストレスがリーフレタスの生育に与える影響

田之上 祐太
/ 水熱反応による TiO2 コーティング液の簡単でかつ経済的な調製

日高 智美
/ イチゴ栽培ハウスにおける冬季日照不足の改善策としてのLED 補光の検討

下元 耕太
/ 個葉光合成特性評価のための標準的計測プロトコルにおける気孔コンダクタンスとリン酸律速の影響

板倉 健太
/ 手持ちおよび車載されたLIDAR を用いた樹幹直径の推定に関する研究

Nhung Ngoc Hoang
/ Growth Responses of Wasabi Plantlets under Different Temperature Regimes During Photoautotrophic Micropropagation

2.2018年度年次大会における優秀発表の表彰

2018年度年次大会(2018年6月22日〜23日, 大阪府立大学中百舌鳥キャンパス)における優れた研究発表に対して, 以下の通り表彰した。
【優秀講演賞】

板倉 健太
/ 画像解析を用いた葉の自動分離による葉面積、葉傾斜角の推定

田中 都
/ 異なる乾燥方法によるホップ香気成分の変化

武田 美恵
/ 都市近郊林を水源とする河川の温熱環境に関する研究
−愛知県長久手市市街化調整区域を事例として−

小森 聡一郎
/ 大規模代謝反応ネットワークモデル解法としてのTaylor 級数法の有用性

オン 碧
/ 陸棲藍藻 Nostoc sp. HK-01 の細胞密度と乾燥重量

3.被表彰者の選考

2019年度被表彰候補者について審議し、以下の通り選考した。

【学術賞】
渡邊 博之
/ LED を光源とした植物工場の開発に関する研究

【論文賞】
板倉 健太
/ 移動型スキャニングライダーによる樹高測定に必要な移動距離の算出および地上および高所からの3 次元画像の位置合わせによる樹高測定

(5)広報委員会

1.SEE Quick配信(メール配信)の運営

SEE Quick配信依頼に対する取り扱い方法の運用を通して、会員および関連学会からの情報の速やかな配信業務が成し遂げられ、2018年4月1日から2019年3月31日までに139回(通算1527回)情報提供を行った。また、会員からの有用な情報(求人・公募情報等)に関しては、SEE Quick の件名をつけずに会員へ配信した。

2.HPの内容の更新

会員および一般の方へ、生態工学会の情報伝達を迅速に行うことを目的に、HP コンテンツ確認作業を行い、適宜内容を更新した。

(6)国際委員会
タイ国大学との国際会議開催に向けて費用獲得に努めたが、残念ながら獲得することができなかった。定期的にカセサート大学より送付してもらったAgriculture and Natural Resources の掲載内容を事務局から本会会員へ通知してもらい、希望者に閲覧できるようにした。併せて、生態工学会誌Eco-Engineering を同大学へ送付することにより本会での研究情報を通知し、共同研究を推進できるようにした。

(7)事業推進委員会
幅広い世代にわたっての学会活動の事業推進を目指し、2018 年度30 周年記念年次大会を下記のとおりに開催した。
日 時:2019年6月22日(金)〜23日(土)
場 所:大阪府立大学中百舌鳥キャンパス学術交流会館
〒599-8531堺市中区学園町1−1
・大会テーマ:
「語り合おう今、未来を!私たちの地球、そして宇宙、熱く。」
・30 周年記念講演会
〇テーマ:「生態工学の過去・現在・未来」
〇講演セッション:生態工学(会)の設立と歩み
     大政名誉顧問、木部名誉顧問、多胡理事
〇パネルセッション:若手の会とのコラボレーション
・オーガナイズドセッション
〇大阪府大植物工場研究センター共催による成果講演(ポスター発表)ほか全4 件
・エクスカーション
〇日時:6 月21 日(木) 14:00〜16:00
〇場所:ダイキン工業淀川製作所(大阪府摂津市)テクノロジー・イノベーション
センターを見学

(8)次世代科学社会活性化委員会
〇2018 年10 月13 日(土)、建築会館で開催された第16 回男女共同参画学協会連絡会シンポジウムに、 例年どおり参加しポスター発表を行った。
〇男女共同参画学協会連絡会分担金(1 万円)の支払いを行った。
〇2019 年3 月21 日(木)に下北沢ダーウィンルームで開催された次世代科学社会応援シンポジウ ム2019(十文字女子大学・木村靖子先生)を協賛した。本シンポジウムは、“生物のライフサイクル“を基本テーマとして、 研究者らのこれまでの研究生活も併せて討論形式で開催した。


(9)出版企画委員会


(10)各支部活動報告
【北海道・東北支部】
【関東支部】
1.関東支部活性化に向けて、関東支部会員の連絡情報などを企画より提供頂いた。企画や有志にて活性に向けた検討を行った。
2.関東地区でおこなわれた第1 回生態工学サロンに、今後の関東支部活動の参考にするため参加した。
日    時:2019年3月21日(木) 16:00〜18:00
会    場:Liberal Arts Cafe DARWIN ROOM 2 階ラボスペース
(東京都世田谷区代沢5-31-8)
参 加 数:33 名(会員26 名、一般 7 名)
特記事項:「宇宙での食と栄養」をテーマに下記の2 件の話題提供を行った。
講演1 体をつなぐ食べ物、心をつなぐ食べ物 吉田滋樹(筑波大学)
講演2 宇宙における細胞農業の可能性 川島一公(インテグリカルチャー社)
【中部・東海支部】
【関西支部】
<合同シンポジウム開催>
関西支部では、支部会活動の活性化および学会会員増強のため2014年度より日本農業気象学会近畿支部との共催による シンポジウムを行ってきた。2018 年度は生態工学会関西支部と中国四国支部との合同で、日本農業気象学会近畿支部と中国・四国支部の合同支部大会(2018 年12 月6 日(木)13:00〜7 日(金)15:00)の一環としてシンポジウムを開催した。

テーマ:地域資源を活用した持続的農業に向けて
日    時:2018 年12 月6 日(木)15:00〜17:00
場    所:四国大学交流プラザ(4 階・第2 セミナー室)
〒770-0831 徳島市寺島本町西2 丁目35-8
https://www.shikoku-u.ac.jp/institution/attached-plaza/
内    容:
(1)仮題:世界農業遺産・にし阿波の傾斜地農耕システムと地域の活性化
高木一文氏(徳島県立農林水産総合技術支援センター)
(2)生物多様性を活用した持続的農業の可能性
楠本良延氏(農研機構西日本農業研究センター)
(3)環境との調和を目指した生態工学的農業−微生物機能を活用した資源循環技術による植物生産システム−」
遠藤良輔氏(大阪府立大学大学院生命環境科学研究科)
(4)総合討論

  ・シンポジウムの様子
遠藤先生のご講演の様子
ご講演の様子
【中国・四国支部】
【九州・沖縄支部】
高専での講義、高校での理科実験指導の際に生態工学会の紹介、活動内容の説明、会員募集などを行った。

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