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基本方針
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 2016年度 生態工学会 総会報告   

2016年6月24日(金)13時10分〜13時55分 於: 宮崎グリーンスフィア壱番館(KITEN)にて生態工学会2016年度総会が開催された。報告および承認された内容を以下に示す。

(1)総務委員会(総務部門/庶務)

1.2015年度総会

総会(2015/6/27 明治大学黒川農場)では、2014年度の活動報告、会計(監査)報告、2015年度事業計画及び予算について審議し、承認された。

2.理事会

1)第1回理事会
2015/5/29に開催し、2015年度年次総会の議案を審議し、承認された。
2)第2回理事会
2015/10/27に開催され、各委員会活動の中間報告と今後の予定について審議・承認された。
3)第3回理事会
2016/2/26に開催され、2016年次大会の開催場所、日程が審議され、2016/6/24-25、 宮崎グリーンスフィア壱番館(KITEN) コンベンションホールでの開催が承認された。また、学会賞候補者の選考結果等の案件について審議、承認された。

3.総務委員会

総務委員会を3回(2015/5/29、10/27、2016/2/26)開催し、委員会活動全般につき協議した。

4.会員状況

会員数 (2016.3.31現在、カッコ内は2015.3.31との比較) 
終身会員 1名(増減なし)
正 会 員 324(2名増)
学生会員 53名(13名増)
合  計 379名(15名増)
賛助会員 8団体10口(1社減)


耐圧硝子工業株式会社(1口)、ダイキン工業株式会社(2口)、株式会社フジタ(1口)、日揮株式会社(1口)、ホテイ産業研究所(1口)、一般社団法人ヤンマー資源循環支援機構(2口)、宇宙システム開発株式会社(1口)、岩崎電気株式会社(1口)

(2)編集委員会

1.生態工学会誌の発刊

生態工学会誌「生態工学」27巻2号〜28巻1号(2015年4月、7月、10月、2016年1月発刊)を発行した(内容:原著論文10、短報3、特別寄稿1、ニュース・企画・報告2,お知らせ、投稿規程、総ページ143)。 また、28巻1号までをJ−STAGE上の電子ジャーナルとして公開した。

2015年度「生態工学」掲載論文一覧

種 類

第27巻

第28巻

特別寄稿

 

 

 

特集論文

 

 

 

 

原著論文

短報

 

総合論文

 

 

 

 

解説・資料

 

 

 

 

受賞記念寄稿

 

 

 

ニュース・企画・報告

 

 

2.編集委員会の実施

2015年度は1回の編集委員会および4回の定例メール会議を実施した。

3.学会賞候補者の推薦について

奨励賞候補者の推薦を行った。

4.生態工学会誌投稿既定の見直し

Web上の投稿規定に関し、不備を修正する見直しに着手した。

(3)企画委員会

1.日本地球惑星科学連合2015年大会(合同開催)

日  時 2015年5月24日(日)〜5月28日(木)
会  場 幕張メッセ(千葉市)
主  催 日本地球惑星科学連合
特記事項

5月24日(火)にセッション「惑星と閉鎖生態系における生物のシステム― 微生物からヒトまで」において、5件の口頭発表と5件のポスター発表を実施。

2.2015年度生態工学会年次大会(主催)

日  時 2014年6月27日(土),28日(日)
会  場 明治大学黒川農場(神奈川県川崎市)
参加人数

90名

特記事項

一般セッション口頭発表 15課題、ポスターセッション25課題
オーガナイズドセッション「研究者の生活‐世代を超え伝えたいこと・知りたいこと」(次世代科学社会活性化委員会)
1.廃液中の肥料成分量を低減させる培養液管理法  岡部勝美(明治大農場)
2.身近な資源、尿の利用
○小沢 聖(明治大農場)、後藤慎吉(国際農林水産業研究センター)、Samuel M. Contreras(Bureau of Soil and Water Management Philippine)、中西康博(東京農業大)
3.水の力でゴミを肥料にー亜臨界水処理による有機液肥製造の試み−
○藤原俊六郎、小沢 聖、鈴木千夏、七夕小百合(明治大農場)、杤本信彦(フジムラインベント梶j、玉置雅彦(明治大農学部)

3.農業環境工学関連5学会2015年合同大会(共催)

日  時 2015年9月14日(月)〜2015年9月18日(金)
情報交換会 17:30〜19:00
会  場 岩手大学(岩手県盛岡市)
特記事項

オーガナイズドセッション 16テーマ、一般発表、ポスター発表等 合同シンポジウム「東日本大震災からの地域と農業の復興」 仙台平野沿岸部における水田農業の復興 大谷隆二(農研機構 東北農業研究セン ター)ローテクを生かせ! 〜身の丈に合った農業振興〜 松嶋卯月(岩手大学農学部)  放射性物質汚染からの農業復興を目指して〜元飯舘村職員が見た現実と未来〜 万福裕造(国際農林水産業研究センター)  主役は誰か? 〜コミュニティづくりの取り組み〜 船戸義和(岩手大学三陸復興推進機構)

4.The Joint Conference of 6th ISPS and 10th ITTW(協賛)

日  時 2015年9月14日(月)〜9月18日(金)
会  場 同志社大学(京都市)
主  催 日本マイクログラビティ応用学会
特記事項

17日(木)に「Beyond the ISS」セッションで全11件中当学会より4件講演。 講演会自体には20ヶ国より約250名が参加、約半数が国外からで盛会であった。

5.第59回宇宙科学技術連合講演会(共催))

日  時 2015年10月7日(水)〜10月9日(金)
会  場 かごしま県民交流センター(鹿児島県鹿児島市)
主  催 日本航空宇宙学会
特記事項

オーガナイズドセッション「宇宙で生きる!を企画。8日(木)に11件の講演、 参加人数は30人ほどだったが例年になく議論が活発であった。講演会自体には900名以上の参加、次回は2016年9月函館が予定されている。

6.定例シンポジウム(主催)

                 
日  時 2016年3月4日(金)
会  場 千葉大学柏の葉キャンパス(千葉県柏市)
特記事項

日本生物環境工学会関東支部見学会と共催

講演

わが国の植物工場の現状と課題 古在 豊樹先生(NPO法人植物工場研究会理事長) 宇宙農業の実現に向けて−閉鎖生態系研究の現状と課題 北宅 善昭先生(大阪府立大学)

施設見学

植物工場千葉大学拠点(人工光植物工場など)
鰍lIRAI柏の葉第2グリーンルーム

7.定例研究会

第1回
テーマ 高宇宙環境耐性を有する陸棲藍藻Nostoc sp.HK-01
日  時 2015年5月29日(金)
場  所 東京文化会館
講  師 木村駿太先生(若手の会代表、筑波大生命環境)
第2回
テーマ 宇宙エレベーター建設構想
日  時 2015年10月27日(火)
場  所 東京文化会館
講  師 石川洋二先生(大林組宇宙エレベーター要素技術実証研究開発チーム幹事)
第3回
テーマ

宇宙惑星居住科学と生命維持技術

日  時 2016年2月26日(金)
場  所 東京文化会館
講  師 桜井誠人先生(JAXA)

(4)表彰委員会

1.表彰式、受賞記念講演の実施

【生態工学会賞学術賞】

大西 充
/ 宇宙用生命維持技術の研究

                                 
【奨励賞】

田村匡嗣
/ 交流高電圧印加電極上で保蔵したホウレンソウの品質に関わる特性変化の検討

千葉陽介
/ 大豆麹を加えた味噌原料の熟成中のORACと色の変化

【特別功績賞】

大政謙次
/ 生態工学に関する一連の研究および学会運営に対する功績

2.2015年度年次大会における優秀発表の表彰

2015年度年次大会(2015年6月27〜28日, 明治大学黒川農場)における優れた研究発表に対し て, 以下の通り表彰した
【講演論文賞】

松本尭廣, 中林和重, 高橋昂平, 堀江良一, 内田 純
/ サンゴ砂礫農法におけるミニトマトの実証栽培過程報告(その2. 品種による違い)

山崎優司, 田村匡嗣, 齋藤高弘, 岡本竹己, 桐原広成
/ 大豆や添加微生物が味噌の抗酸化性に与える影響

岡田涼汰, 遠藤雅人, 栗原紋子, 竹内俊郎
/ クエ飼育排水を用いたクビレズタの培養と物質吸収の推定

3.被表彰者の選考

2016年度被表彰候補者について審議し、以下の通り選考した。
【生態工学会賞学術賞】
宮嶋宏行
/ 閉鎖環境生命維持システムに関する研究
【論文賞】
中林和重
/ 低肥料施用下で土耕栽培されたオオムギの生体電位自動検出に連動した   20Hz赤色点滅光照射による成長の改善
【奨励賞】
陶 通拉
/ 関東地域における土地被覆タイプ間のNDVIおよびiTVDIの比較
山本 弾
/ 光質がリーフレタスの生育と抗酸化能へ及ぼす影響
【特別功績賞】
竹内俊郎
/ 閉鎖生態系飼育システムに関する一連の研究および学会活動に対する功績

(5)広報委員会

1.SEE Quick配信(メール配信)の運営

SEE Quick配信依頼に対する取り扱い方法の運用を通して、会員ならびに関連学会からの情報 の速やかな配信業務が成し遂げられ2015年4月1日から2016年3月31日までに120回(通 算1149回)情報提供を行った。

2.HPの内容の更新

HP内の各コンテンツの確認・更新作業を行うとともに、会長の交代に伴う頁の更新を行った。

(6)国際委員会
「海外情報」と「内外の研究動向(Trend watcher)」への投稿ならびに情報提供の呼びかけを行ったが、両方ともに提供がなかった。そこで、効率的な情報発信のあり方について検討を行い、次年度は当学会関連の国際会議などを調査し、その情報発信を積極的に行うことにする。

(7)事業推進委員会
1.東日本大震災復興にかかわる養液技術支援の一環として、生態工学年次大会にてミニトマト栽培に関する3件のポスター発表を行った。
2.山梨雪害地域での植物工場支援のため、ミニトマト養液栽培の技術支援を行った。
3.震災に加えて、雪害や水害も支援の対象とすることとした。

(8)次世代科学社会活性化委員会


(9)出版企画委員会
生態工学ハンドブックを2015年9月30日発刊し、生態工学会員(会費未納のない方)151人に配布した。

(10)各支部活動報告
【北海道・東北支部】
支部活動の活性化および学会会員増強に関して検討を行った。
【関東支部】
1.支部活動の活性化を図るため、6月に開催された年次大会の運営に協力した。
2.3月に開催予定の定例シンポジウムの運営に協力する。

【中部・東海支部】

【関西支部】
1.合同シンポジウム
関西支部では、支部会活動の活性化および学会会員増強のため2014年度より日本農業気象学会近畿支部と共催によるシンポジウムを行ってきた。
2015年度も下記にて行った。

  1)日 時:2015年12月5日 14:00〜16:45
  2)場 所:大阪工業大学うめきたナレッジセンター
  3)農業気象学会近畿支部・生態工学会関西支部共催
    生態工学会関西支部と農業気象学会近畿支部による合同シンポジウム
  「気候変動とその生態系や私達の暮らしへの影響を考える(2) ―環境工学的アプローチによる CO2 排出削減技術―」
  4)演 目:
    1.「環境にやさしいバイオマス利活用技術とバイオマス産業都市の動向について」
      土肥哲哉(一般社団法人日本有機資源協会)
    2.「炭を使った農林業でのカーボンシンク」
      小川 眞 (日本バイオ炭普及会会長 大阪工業大学客員教授)
    3.「環境工学分野における微細藻類の活用」
     河村耕史 (大阪工業大学工学部)
  5)参加者:51名

2.支部会活動での費用支援のお願い
  1)経緯
  支部会開催のシンポジウムでの演者の謝金や交通費は、演者のボランティアにて行ってきた。しかし、関西支部では、学会員が少ない事より演者を外部より招聘しなくてはいけなくなった。このため、旅費に関して実費の支給が必要となったが、シンポジウムでは、公開講座のため聴講費を徴収できない。これらのことより、学会本部より支援を頂くため、2014年2月27日の理事会で審議頂き、支援の了承を頂いた。
  2)支援内訳
  運営資金は、謝金15千円/人×2名、近距離交通費は謝金に含む。交通費が謝金より超過する講師は、原則呼ばない。従って、3万円/年の運営費の支給の審議頂き了承された。
  3)支援実績
  支援了承は頂いているが、今年度まで関西支部より、学会本部への支援要請を行っていない。
【中国四国支部】
1.植物工場先端技術セミナーの後援
2015年12月14日
    太陽光植物工場における ロボット化の最先端とICT(愛媛大学農学部)
2016年1月29日
    女性目線の農作物とその生産−植物工場への期待−(愛媛大学農学部)

2.植物工場人材育成プログラム(事務局:愛媛大学植物工場研究センター)の後援
  2015年8月3〜4日
   「Aコース [基礎編]栽培技術者および栽培指導者のための植物工場技術入門」(東京都)

2015年11月27日
   「Eコース 施設園芸における環境調節のための光合成と蒸散の基礎」(宮崎県)

2015年11月28日・12月5日
   「Aコース [基礎編]栽培技術者および栽培指導者のための植物工場技術入門」(高知県農業技術センター)

2015年12月4日
   「Dコース 植物工場の経営者育成A」(愛媛大学)

2015年12月9〜10日
   「Aコース [基礎編]栽培技術者および栽培指導者のための植物工場技術入門」(愛媛大学)

2015年12月18〜19,25〜26日
   「Aコース [発展編]栽培技術者および栽培指導者のための植物工場技術入門」(愛媛大学農学部)

Bコース 2016年1月23〜25,30〜31日
   太陽光植物工場における生体情報計測と環境制御(愛媛大学)

Bコース 2016年2月13〜14,20,24〜25日
   太陽光植物工場における生体情報計測と環境制御(愛媛大学)

Cコース 2016年2月17〜19日
   太陽光利用型植物工場における 作物生産技術実習(愛媛大学)

Dコース 2016年2月19日
   植物工場の経営者育成B:久枝 和昇 (アグリコンサルティング(株)社長・PLANT DATA JAPAN(株)社長・千葉大学 特任准教授)
   藤井 滋生 ((株)アグリインキュベーター社長・元イオンアグリ創造(株)代表取締役社長・近畿大学経済学部非常勤講師・女性未来農業創造研究会代表理事)(愛媛大学)

Dコース 2016年2月26日
   植物工場の経営者育成C:大門 弘明 (イノチオホールディングス(株) 事業開発部長・イノチオみらい(株)代表取締役) (愛媛大学)
※詳細URL:http://igh.agr.ehime-u.ac.jp/jinzai2015.html

3.その他
   植物診断装置の農業現場への実装に関する情報の収集
【九州支部】
他大学で閉鎖生態系に関する講義を行う中で、本学会の紹介と会員募集を行った。2016生態工学会年次大会(宮崎)開催に関して、宮崎観光コンベンション協会職員および実行委員長と打ち合わせ等を行った。 2016年に宮崎で開催予定の生態工学会年次大会準備のため、みやざき観光コンベンション協会職員と会い、学会開催支援の情報収集を行った。

(11)2015年度会計報告・2015年度会計監査報告
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