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基本方針
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 2008年度 生態工学会 総会報告   

2008年6月19日(木) 12時45分〜 13時30分、東京大学 弥生講堂・一条ホールにて生態工学会2008年度総会が開催された。報告および承認された内容を以下に示す。

【 総務委員会(総務部門/庶務) 】

1.2007年度総会

総会(2007/6/2、岐阜大学 応用生物科学部101講義室)では、2006年度の活動報告、会計(監査)報告、2007年度事業計画及び予算、第四期役員人事について審議し承認された。

2.理事会

 1)

1)第1回理事会(5/18)は旧理事により開催し、2007年度総会の議案を審議し承認した。
 2) 臨時メール会議 ( 7/9〜15 )では、2008年次大会の開催場所、日程が審議され、「若い企業人など参加者の幅と増加を図る為に木・金曜日開催とする」とし、2008/6/19-20、東京大学弥生講堂での開催が承認された。
 3)

第2回理事会(10/5)では、各委員会活動の中間報告と今後の予定について審議・審議された。

 4) 第3回理事会(2/22)では、新年度より事務局を株式会社クロスワークスから株式会社アドスリーへ変更する等の案件について審議、承認された。

3.総務委員会

 1) 総務委員会を4回(2007/5/18、6/19、10/5、2008/2/22)開催し、委員会活動全般につき協議した。

4.会員現状

入会勧誘を年次大会、シンポジウム等のイベントや学会誌、ホームページなどを通じて行った。2008/4/1現在の会員数は下記の通りで、2006年度末と比べて7名増加した(正会員は4名減、学生会員は11名増)。また、2007年度末での賛助会員の退会が5団体(7口)あった。

会員総数

(2008年4月1日現在)

正会員 337名(4名減)
学生会員 56名(11名増)
合計 393名(7名増)
賛助会員 14団体(21口)

【 総務委員会(総務部門/会計) 】
2007年度の会計、収支決算は収支決算書の通りである。

【 編集委員会 】

1.生態工学会誌の発刊

 生態工学会誌「Eco-Engineering」19巻2号〜20巻1号(2007年4月、7月、10月、2008年1月発刊)を発行した(内容:特別寄稿2、特集論文5、原著論文16、短報3、総合論文0、解説・資料1、受賞記念寄稿5、ニュース・企画0、お知らせ、投稿規程、総ページ248)。
  前年度と比較して、特集論文は1報減、原著論文は3報増、短報が1報増、受賞記念寄稿は2報増で全体として内容の充実が進んでいる。
 また、19巻4号までをJ−STAGE上の電子ジャーナルとして公開した。

2007年度Eco-Engineering(生態工学)掲載論文一覧

種 類

第19巻

第20巻

2

3

4

1

 特別寄稿

 

 

1

1

 特集論文

 

5

 

 

 原著論文

4

3

6

3

 短 報

2

 

1

 

 総合論文

 

 

 

 

 解説・資料

 

1

 

 

 受賞記念寄稿

1

 

2

2

 ニュース・企画

 

 

 

 

*2007年3月31日時点での受理済みの原著論文は4編
校閲・訂正中の原著論文は7編、短報は1編。

2.「お知らせ」・「会告」等の簡素化

経費節減のために、今後、お知らせ、会告等は極力掲載せず、メールおよび学会ホームページを活用すること、掲載する場合も短縮し、1号あたり1ページ以内を原則とすることにした。

3.学会誌編集業務の整理

新体制の発足に伴い、委員会内の業務分担を整理した。
また、原稿種別の査読・チェック体制と受付日・受理日の記載方法を下記のように整理した。

4.査読者の謝礼の見直し

これまでは査読者全員に謝礼を送付していたが、本年度分(2007年4月1日受付論文より)から学会員外の査読者にのみ謝礼を送付することとした。

5.原稿送り状の改訂(奨励賞対象者情報の付記)

例年、奨励賞候補を選出する際に、対象者資格を判別する情報が無いため、確認に手間取っていた。そこで、原稿送り状に奨励賞対象者であることを判別するための情報を付記してもらうことにした。具体的には、第一著者が30歳以下の場合、氏名を丸で囲んでもらうこととし、その旨を原稿送り状に付記することにした。

6.編集委員会の実施

2007年度はこれまでに4回の編集委員会メール会議を実施した。また、1回の編集委員会を開催した。

7.その他

表彰委員会に学会賞(論文賞1件、奨励賞2件)の推薦を行った

【 表彰委員会 】

1.表彰式の実施

2007年6月2日,岐阜大学 応用生物科学部101講義室で行われた生態工学会2007年度総会の際に表彰式を行い、以下の通り表彰した。また、生態工学会賞の受賞者による記念講演会を行った。

【特別功績賞】

村松 晉
【生態工学会賞学術賞】 白石 文秀
光触媒反応における反応速度低減因子の同体とこれらを除去した高性能光触媒反応システムの開発に関する研究
  船田 良
木質バイオマスの形成機構に関する一連の研究
  遠藤 政弘
閉鎖型生態系実験施設の要素技術に関する研究
  谷 晃
植物と大気の微量気体交換に関する生態工学的研究
【功労賞】 大桃 洋一郎
  八洲電機株式会社
  耐圧硝子工業株式会社
  清水建設株式会
  大興電子通信株式会社
  株式会社ダイキン環境・空調技術研究所
【論文賞】 増田 篤稔
微細藻類の培養密度および培養液厚の変化に伴う透過光の減衰
  大森 克徳
カセット式魚類養殖技術に関する研究
【貢献賞】 東京農業大学オホーツク実学センター
  東京農業大学総合研究所海洋環境研究部会
  東京農業大学生物産業学部アクアバイオ学科
  株式会社島津製作所
  有限会社ホテイ産業研究所
  株式会社荏原製作所
【奨励賞】 和島 孝治
濃縮海洋深層水の高品質トマト水耕栽培への有効利用
1. 果実品質に対する短期施用の効果
  盧 珊
Estimation of plant abundance and distribution of Miscanthus sacchariflorus and Phragmites australis using matched filtering of hyperspectral image

2.受賞記念講演と学会誌への寄稿について

前年に引き続き学会賞受賞者には、会誌への寄稿を義務づけ、実施した。

3.被表彰者の選考

被表彰候補者について審議し、以下の通り選考した。

【特別功績賞】 新田 慶治
【生態工学会賞学術賞】 小口 美津夫
有機廃棄物の再資源化システムの開発に関する一連の研究
  田中 逸夫
光環境制御による植物の成長および形態形成の調節に関する研究
  水谷 広
地球システムにおける物質・エネルギーフローの基礎研究とその応用
  齋藤高弘
新しい光計測技術を用いた食品の品質および機能性の評価手法開発に関する研究
【生態工学会賞功労賞】 緑川 義教
【論文賞】 高山弘太郎
クロロフィル蛍光画像計測法によるハイゴケ(Hypnum plumaeforme)の光合成機能解析
【奨励賞】 野副 晋
アカマツ森林群落内のモノテルペン高度分布
  小西充洋
蛍光計測を用いたAmphidinium sp.の濃度測定:培養時の光質が増殖速度に及ぼす影響

【 企画委員会 】

1.日本地球惑星科学連合2007年大会(合同開催)

 日 時 平成19年5月19日〜24日
 場 所 幕張メッセ(千葉県千葉市)
 主 催 日本地球惑星科学連合
 参加人数 約70名
特記事項 24日に「物質循環を基本とした人間生存環境」と題するセッションを企画し、以下の講演を行った(敬称略)。聴講者は30名程度であったが、生態工学会会員以外の聴講者もあり、対外的なアピールの場となった。
 司 会 「有人宇宙活動が求める物質循環−世界のECLSS技術紹介−」
大西 充(JAXA)
「閉鎖型生態系実験施設CEEFの概要及びその中での炭素循環」
多胡 靖宏・新井 竜司(環境研)
「閉鎖型生態系実験施設CEEFでの植物栽培における水循環」
新井 竜司・多胡 靖宏(環境研)
「微生物活動を中心とした土壌の炭素動態」
犬伏 和之(千葉大)
「樹木の炭素固定および水分通道」
船田 良(東京農工大)
「森林構造とバイオマスの3Dリモートセンシング」
大政 謙次・細井 文樹(東京大)
「物質循環社会の構築におけるバイオマスの利用と課題」
水谷 広(日本大)

2.2007年度生態工学会年次大会(主催)

 テーマ 「農林水産資源の維持・拡大に向けた種苗生産への先端的取組み」
 日 時 平成19年6月2日〜3日
 場 所 岐阜大学 応用生物科学部 101講義室(岐阜県岐阜市)
 参加人数 約90名
特記事項 発表件数が増え、大変盛況であった。増加する発表件数に対応するため、次年度からポスター発表などを検討する。

3.農業環境工学関連学会2007年合同大会(合同開催)

 日 時 平成19年9月11日〜14日
 場 所 文部科学省研究交流センター、つくば国際会議場(茨城県つくば市)
 参加学会 農業機械学会、日本農業気象学会、生態工学会、農業情報学会、農業施設学会

4.第51回宇宙科学技術連合講演会(共催)

 日 時 平成19年10月29日〜31日
 場 所 札幌コンベンションセンター(北海道札幌市)
 主 催 日本航空宇宙学会
 司 会 大西 充(JAXA)、橋本博文(筑波大)、北宅善昭(阪府大)
 講演 「有人宇宙活動が求める物質循環−世界のECLSS技術紹介−」 
大西 充(JAXA)
「有人宇宙用空気再生システムの構築にむけた取り組み」    
本馬 敦子(MHI)、他
「次世代型水再生装置の開発」    
小口 美津夫(JAXA)、他
「閉鎖型生態系実験施設CEEFでの物質循環の概要」    
多胡 靖宏(環科研)、他
「閉鎖型生態系実験施設CEEFでの植物栽培における水循環」   
新井 竜司(環科研)、他
「CEEFにおける物質循環データの取得とシミュレーション」   
阿部 康一(環科研)、他
「先端生命維持システム(ALS)の概念設計に設計法はどこまで貢献できるか」                 宮嶋宏行(東京女学館大)、他
「森林構造とバイオマスの3Dリモートセンシング」   
大政 謙次(東京大)、他
「宇宙農場を目指す準閉鎖生態系の内部環境及び植物生長モデル」
佐藤 歩(農工大・院)、他
「宇宙農業におけるカイコの低圧飼育」   
橋本 博文(筑波大)、他
「長期有人宇宙活動を支える植物生産システム−宇宙での植物繁殖に関連する問題−」 北宅 善昭(阪府大)

5.第1回生態工学・定例シンポジウム(主催)

 日 時 平成19年11月9日
 場 所 東京大学 弥生講堂 一条ホール(東京都文京区)
 参加人数 約100名
 特記事項 産官学の学会員および関心を持つ方々が幅広く継続的に学ぶことを目的とし、昨年度まで開催されていた生態工学シンポジウムから新たに体裁を変えて「定例シンポジウム」として開催した。講演は下記の通り(敬称略)。参加者の反応は良く、盛況であった。
 実行委員長 田澤信二
 司 会 大政謙次(東京大)、竹内俊郎(海洋大)、渡邊博之(玉川大)、大西 充(JAXA)、齋藤高弘(宇都宮大)
 講 演 「バイオマスエネルギーの現状と将来−バイオフューエルの可能性−」
横山伸也(東京大)
「水産養殖の現状と将来」        
岡本信明(東京海洋大)
「有用物質生産遺伝子組換え植物工場」  
松村健(産総研)
「日本の有人宇宙活動の現状と将来」   
柳川孝二(JAXA)
「光センシングによる青果物・食品の品質評価システム開発の動向」 
相良泰行(東京大)

6.2007年度定例研究会(主催)

・第1回

 テーマ 「重力に依存するアレロパシー」
 日 時 平成19年5月18日
 場 所 東京文化会館 中会議室1
 講 師 富田-横谷 香織 先生(筑波大学)

・第2回

 テーマ 「LED光源を用いた植物栽培研究」
 日 時 平成19年10月5日
 場 所 東京文化会館 中会議室2
 講 師 渡邊博之 先生(玉川大学農学部)

・第3回

 テーマ 「微弱発光計よる食品計測技術」,「無触媒バイオディーゼル製造法」
 日 時 平成20年2月22日
 場 所 スタジオ・フェザー スタジオB 会議室
 講 師 萩原昌司 先生(食品総合研究所)

【 広報委員会 】

1.HP更新とSEE Quick配信(メール配信)のルーチン化

広報委員会と学会事務局の仕事の分担を明確にした。その結果、広報委員会では情報の収集窓口業務と配信の可否の決定を行い、配信は学会事務局から行う。なお、事務局による配信先リストの整備は終わり、現在までにSEE Quick No.1〜No.7まで計7回配信した。一部、配信時に会員アドレスが表記されてしまう事例が見られ、改善が必要と考えられた。

2.英文HPの公開

一部の英文HPの内容の翻訳業務と内容のチェックが終わり、公開した。

 

【 国際委員会 】

1.海外通信レポート

諸般の事情により、2007年度は休載となった。当初の計画を達成できなかったことについて反省したい。

【 事業推進委員会 】

事業推進委員会は2007年度から大きく変更され、事業推進に専念することになった。 従来この委員会に纏まっていた各事業部会*は解消され、新たに個々の研究部会として総務委員会に直結することとなり、新たな研究部会として個別に認証される事となった(手続き書式等については総務委員会が行う)。従って、各研究部会は研究のみに専念し、補助金等の獲得には拘らないことになった。

  • (新)事業推進委員会は,会の事業の発掘と維持(事業による収益の確保)にのみ専念することとなる。
  • (新)事業推進委員会は,結果的に NPO生態工学研究機構と相互支援する関係となる

と考えられる。

《2007年度事業報告》
2007年度事業推進委員会の実施報告としては、体制の変化の旧組織内への周知徹底と新体制下での事業計画の模索に止まっている。

(参考)
*(従来の)事業推進委員会に属していた事業部会は以下のものであった(順不同:2007年度事業報告より)。
1.出版事業部会 2.生態工学実験部会 3.エコツーリズム部会 4.宇宙居住部会 5.医食住のエコビレッジ部会 6.循環式水槽生物飼育部会 7.事業検討部会
8.新アグリシステム部会 9.エコシステム部会

【 2007年度会計報告・会計監査報告 】
2007年度の会計、収支決算は収支決算書の通りである。

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