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基本方針
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 2006年度 生態工学会 総会報告   

2006年6月10日(土)13時00分〜 14時00分、九州大学 国際ホールにて生態工学会2006年度総会が開催された。
報告および承認された内容を以下に示す。

【総務委員会(総務部門/庶務)】

1.2005年度総会

 総会(6/4、大阪府立大学 学術交流会館)では、2004年度の活動報告及び会計(監査)報告、2005年度事業計画及び予算、第三期役員人事、事務所開設積立金目的外使用、J-STAGE 導入について審議し、承認された。

2.理事会

1 ) 第1回理事会
 第1回理事会(5/21)では、各委員会からの2004年度の活動報告及び会計(監査報告)、2005年度の活動計画及び予算、第三期役員人事、事務所開設積立金目的外使用、J-STAGE 導入について審議した。
 事務所開設積立金目的外使用については、現行、事務所開設の目的で積み立てを行っていたものを一部取り崩し、学会の活性化に寄与する会員増加目的のイベント等に割り当てることが合意された。
 J-STAGE については、導入することとし、学会誌情報公開のタイミングに関し、継続的に審議することとした。
審議された全件につき、必要な加除修正を行い、総会にて審議することとした。

2 ) 第2回理事会
 
第2回理事会(11/14)では、各委員会、各支部活動の中間報告がなされた。また各種イベントおよびJ-STAGE について審議した。
 学会活性化イベントについては、東京農業大学と連携したシンポジウム計画の報告があった。村松副会長、斎藤副会長を中心に現在、開催候補予定になっている東京農業大学の意向を組み、シンポジウムの全体像を具現化していくこととした。
 日本地球惑星科学連合2006年大会セッション提案及び日本地球惑星科学連合加盟に関し、提案内容の説明があり、セッション提案は承認された。なお提案が正式承諾されたかどうかを大会事務局へ確認することとした。加盟については、前向きに検討することとし、手続きの方法及び費用(講演会分担金等)等含め、事務局が確認することとした。
 不破敬一郎先生の受章のお祝いについては、不破先生ご本人のご意向を確認し、受章記念イベントの開催を計画することとした。
 J-STAGE については、進捗状況及び今後の方針についての報告があり、承認された。また、認証方法及び初期費用についても承認された。
 部会については、シンポジウム等のイベントを行うだけでなく、より学術的・事業的に発展できる様、東京農業大学と連携したシンポジウム開催を契機に研究部会の立ち上げを検討することとした。また、今後の日本の宇宙開発に対して提案を出来る様、生命維持研究開発の研究部会を立ち上げたいとの提案があり承認された。

3 ) 第3回理事会
 
第3回理事会(2/24)では、各委員会から今年度の活動報告及び会計報告(仕上り予測)、次年度活動計画および予算案(概算)、日本地球惑星科学連合加盟の件、日本農業工学会役員候補推薦の件、日本農業気象学会会長顧問依頼の件、2007年度年次大会開催場所の件について審議・承認し、05年度被表彰候補者について承認した。
 日本地球惑星科学連合加盟については、加盟に向けて申請を行なう旨承認された。また、日本農業工学会役員候補者については、前期に引き続き大政副会長再任の旨、承認された。日本農業気象学会会長顧問依頼については、新田会長への顧問就任依頼を受け、日本農業気象学会会長清野豁氏を顧問に委嘱する旨、承認された。2007年度年次大会開催場所については、事務局より各支部長へ開催の打診を行うこととした。
 また、各種イベントについて進捗状況および開催終了の報告があり、承認された。

3.総務委員会、総務幹部会

 平成17年度は、総務委員会を3回(4/28、11/14、2/24)、総務幹部会を1回(9/22)開催した。

4.不破敬一郎先生の受章をお祝いする会

 当学会の名誉顧問不破敬一郎先生の瑞宝中綬章受章のお祝いとして12月2日、虎ノ門パストラルにて「不破敬一郎先生の受章をお祝いする会」を開催し、記念品を贈呈した。

5.会員現状

 入会勧誘作業をホームページ、会誌、年次大会々場などを通じて行なった結果、正会員20名、学生会員5名が新たに会員となった。一方、退会者もあったため、個人会員総数は398名となった。
 また賛助会員については、1企業が新規入会し、総数では20団体、30口となった。

会員総数(2006年3月31日現在)
正会員 351名
学生会員 47名
個人会員合計 398名
賛助会員 20団体30(口)

【総務委員会(総務部門/ 会計)】
2005年度の会計、収支決算は収支決算書の通りである。

【編集委員会】

1.生態工学会誌の発刊

 生態工学会誌「Eco-Engineering」17巻2号〜 18巻1号(2005年4月、7月、10月、2006年1月発刊)を発行した。
 内容:特別寄稿 2、原著論文 8、短報 4、総合論文 1、解説・資料 4、ニュース・企画 2、お知らせ(総会報告・会則他)、投稿規定、総頁数186。

2.投稿規定等の整備

 論文の体裁を見直し、「Eco-Engineering」18巻1号より論文受付日および受理日を掲載することとした。また、査読プロセスの迅速化のために論文受付から受理までの手順を整理し、手順書を編集委員に配布した。これに伴い、論文の受理通知を改訂した。

3.学会誌電子ジャーナルの公開

本学会誌を科学技術情報発信・流通総合システム「J-STAGE」に登録し、電子ジャーナルの公開準備を行った。

4.編集委員会の実施

2005年度は6回の編集委員会メール会議を実施した。また、2回の編集委員会を開催した。

5.その他

1 ) 国際委員会と合同の臨時企画「海外通信レポートを常設企画とし、今後も継続することとした。
2 ) 表彰委員会に学会賞(論文賞1件、奨励賞1件)の推薦を行った。

【表彰委員会】

1.表彰式の実施

 6月4日、大阪府立大学 学術交流会館で行なわれた生態工学会第5回総会の際に表彰式を行い、以下の通り表彰した。
・生態工学会賞
 学術賞 
多胡靖宏(環境科学技術研究所)大型閉鎖系実験施設CEEFの植物栽培システムに関する研究
 功労賞 西尾光夫(地域環境研究所)、日揮株式会社、株式会社日立製作所
・論文賞 齋藤高弘(宇都宮大学)CEEFでの廃棄物処理に用いられる触媒ならびに流出防止材の劣化について
・貢献賞 大西充(宇宙航空研究開発機構)、株式会社サイエンテック
・奨励賞 安武大輔(高知大学)根における水および元素の吸収速度の動的評価
・奨励賞 吉見健司(東京大学)可搬型Scanning Lidarを用いた地表面と樹冠高の三次元計測

2.被表彰者の選考

被表彰候補者について審議し、以下の通り選考した。
・生態工学会賞 学術賞竹内俊郎(東京海洋大学)閉鎖生態系循環式養殖システムの開発に関する一連の研究
 学術賞 堀田健治(日本大学)超音波音環境が人間の生理・心理に与える一連の研究
 功労賞 西崎進治(コスモハーモニー研究所)、Yas. Takashima(Ichidai International Inc.)、洞口公俊(ヤンマー)、三菱重工業株式会社
・論文賞 末永慶寛(香川大学)水産資源増殖構造物の流動制御と生物蝟集機能
・奨励賞 Sang-Arun, Janya (東京大学)保全耕うんおよび慣行耕うんを施した火山灰土からの土壌および肥料成分の流出特性

3.受賞記念講演と学会誌への寄稿について

前年度に引き続き学会賞受賞者には、大会での講演と会誌への寄稿を義務づけた。

【企画委員会】

1.2005年度生態工学シンポジウム(主催)

テーマ「宇宙先端生命維持システムと微生物利用」
協  力:日本科学未来館
後  援:宇宙開発研究機構、環境科学技術研究所、未来工学研究所
協  賛:日本航空宇宙学会、日本宇宙生物科学会、日本農業気象学会、日本生物環境調節学会、日本植物工場学会、農業機械学会、農業情報学会、農業施設学会
日  時: 2005 年4 月6 日(水)10:30 〜 17:00
場  所:日本科学未来館7 階みらいCAN ホール(東京都江東区)
概  要: NASA の先端生命維持技術における微生物利用の専門家であるJay Garland博士の来日に合わせ、日米における宇宙先端生命維持技術者間の意見交換と、日本独自の有人宇宙活動計画を検討する契機とすることを目的として、宇宙先端生命維持システムと微生物利用に関するシンポジウムを開催した。
参加人数: 90 名
特記事項:参加者の約半数が当学会の非会員であり、本シンポジウムの開催は学会活動のPR に大変に効果があったと考えられる。

2.2005年度生態工学会年次大会

日  時: 2005 年6 月4 日(土)〜 5 日(日)
場  所:大阪府立大学学術交流会館(大阪府堺市)
参加人数: 90 名(一般公開講演会参加者: 140 名)
特記事項:一般セッション講演発表: 23 課題
オーガナイズドセッション2 件の講演発表: 14 課題
大会期間中、一般公開講演会「都市域の環境保全と環境教育」を開催した。

3.農業環境工学関連7学会2005年度合同大会(合同開催)

日  時: 2005年9月12日(月)〜 15日(木)
場  所:金沢大学角間キャンパス(石川県金沢市)
参加学会:日本農業気象学会、日本生物環境調節学会、日本植物工場学会、生態工学会、農業機械学会、農業情報学会、農業施設学会
参加人数:約1,100 名
特記事項: 生態工学会からの招待講演者として、Abigail Alling 氏(Biosphere Foundation, U.S.A.)を招聘し、「The Mars On Earth Project: LessonsLearned from Biosphere 2 and Laboratory Biosphere Closed Systems Experiments」と題する招待講演を行っていただいた。

4.第49回宇宙科学技術連合講演会(共催)

主  催:(社)日本航空宇宙学会
共  催:生態工学会、ほか
日  時: 2005年11月9日(水)〜 11日(金)
場  所:アステールプラザ(広島県広島市)

5.定例研究会

・第1回
テーマ「熱帯泥炭湿地林開発の環境影響」
日  時: 2005年5月21日(土)
講演者:石田朋靖理事(宇都宮大学農学部農業環境工学科教授)
参加人数:約20 名
・第2回
テーマ「植物−環境系における輸送現象に関する応用
研究(1)濃縮海洋深層水廃液の植物栽培への利用」
日  時: 2005 年11 月14 日(月)
講演者:北野雅治理事(高知大学農学部暖地農学科教授)
参加人数:約20名
・第3回
テーマ「温帯常緑樹による屋内植栽の研究」
日  時: 2006 年2 月24 日(金)
講演者:小島洋志理事(新菱冷熱工業?)
参加人数:約20 名

【広報委員会】

1.HP の内容の整備

 リンクの頁の構成について広報委員会で検討し、掲載希望者の募集をSEE-Quick とHP で行った。また、賛助企業に対しては、企業HP とのリンクについて各社に希望の有無の調査を行った。掲載希望者の情報は迅速に委員会で審議後、次年度より順次毎月のHP更新時に掲載することとした。

2.HP 更新のルーチン化

 運営会社であるクロスワークスの担当者が変わり、一部情報の受け渡しがスムーズでない部分があったが、数度の打ち合わせに基づき改善が成された。

3.英文HP 作成の検討

日本語HP と照らし合わせ、頻繁な更新の必要の無い部分を中心に、まず最低限のコンテンツを構成する素案を作成した。

【国際委員会】

1.海外通信レポート

前年度に引き続き編集委員会と協力し、「海外通信レポート」の企画を実施した。
(1) Eco-Engineering Vol.17 No.2
『中国での生態型都市の計画・建設の現状と課題』李 京生(上海同済大学都市計画部)
(2) Eco-Engineering Vol.17 No.4
『ソーシャル・エンジニアリング:持続可能な経済の実現』Peter D. Pedersen(株式会社イースクエア)

【事業推進委員会】

1.出版事業部会

唐木 正 理事
 2004-2005年度
 NTS社版「水素利用技術集成vo1. 1」に副会長玉浦先生のご執筆(2004)。
 企画委員会での「機関紙特集」査読に参加。
 NTS社版「水素利用技術集成vo1. 2」に副会長玉浦先生の執筆(2005)。
 NTS社版 月刊誌「未来材料6 月号」に副会長大政先生の“21 世紀への提言”執筆(2005)。

2.生態工学実験部会

水谷 広 理事

 生態工学実験の場として、日本大学生物資源科学部の生物環境科学研究センターの開放を引き続き継続することが報告された。学会を介した利用は現在までのところなかった。

3.宇宙居住部会

木部 勢至朗 理事、大西 充 理事

 06年度当初に「環境制御・生命維持技術に関するワークショップ」を開催するため、準備としてワーキンググループを組織(2006.4.6 実施)。

4.エコツーリズム部会

堀田 健治 理事

 「NPO海の森つくり推進協議会」総会時に、合同で海の環境教育と題してフォーラムを開催した。
 日時:平成17年7月9日  
 場所:日本大学理工学部駿河台校舎1号館

5.医食住のエコビレッジ事業部会

桜場 宏一 理事
 医食住のエコビレッジプロジェクトを推進した。
 医食住の「医」の部分として未病発見・未病治療の研究会を東北食効研究所長で、未病システム学会の常務理事の金沢武道医師(村上病院院長)の指導のもとに毎月第1 土曜日に開催した。
 医食住の「食」については、ミネラル農法による食材による、治療食の研究会を第2 水曜日に、野島クリニック院長の野島尚武医師指導で研究会開催の計画を進めている。

6.循環式水棲生物飼育部会

竹内 俊郎 理事
今年度新部会として設立された。立ち上げとシンポジウム開催関係に専念した。

7.事業推進委員会、NPO 法人

西尾 光夫 理事
○エコフロンティア研究会
 ・ エコフロンティア研究会の活動
 第1回 4/15 ミニ地球技術を応用した循環型農業事業構想 丸山理事
 第2回 4/20 ミニ地球におけるこれまでの成果 新田会長
 第3回 6/17 北海道浜益村の地域新エネルギービジョンについて 玉浦副会長
 第4回 7/22 エコツーリズムについて 堀田部会長
 第5回 8/27 光触媒の実用化について 白石理事、 海洋生物育成環境改善用施肥剤による環境修復 鈴木会員
 第6回 9/02 地球環境変動の現状水谷部会長
 ・ 分科会(事業部会)の開催
 * ミニ地球技術を応用した循環型農業事業構想(5/20、6/24、7/22) 3 回開催
○研究会の開催
 *海洋生物育成環境改善用施肥材について(8/2)
 *新エコビジョン研究会(10/20)
 *エコエンジニアリングによる多摩川河口(汽水域)の再生の検討会(11/25、12/16、1/10)
○(財)とうきゅう環境浄化団体への申請(1/16)
 (1)多摩川およびその流域の環境浄化に関する調査
 (2)多摩川河口域における塗布用施肥剤を用いてコンクリートの改良による水生植物、大型藻類等の育成環境の創生
○メルマガ
 * 1 号 6/16
 * 2 号 7/14
 * 3 号 8/03
 * 4 号 8/09
 * 5 号 9/13
 * 6 号 9/21

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