【開催趣旨】
これまで日本の宇宙開発においては総合科学会議から独自の有人宇宙開発に関しては研究開発を認められなかった状況でしたが、中国の有人宇宙船神船の打ち上げが成功し、総合科学会議でも有人ミッションを考えるべきであると言う雰囲気になってきております。
これを契機にJAXAでも将来の研究開発を視野に入れた長期ビジョンの作成が進められております。有人ミッションを達成するためには輸送手段の確保と生命維持技術が不可欠になります。
これまで、生命維持技術の構築に関しては、ステーション等に使われる環境制御生命維持システムの研究が細々と続く状況でありました。
しかし、月や火星での人間の生存を確保するための先端的な生命維持技術と現状の生命維持技術の間には、格段のギャップがあります。米国でも技術開発にどのように取り込んでいくべきか大きな問題となっており、国際協力を呼びかけてきております。
この度、NASAの先端生命維持技術における微生物利用の専門家であるJay Garland博士が来日することになり、日本の関係者との幅広い交流を希望されております。
そこで生態工学会では、この機会に、日米における宇宙先端生命維持技術についての意見交換と、日本独自の有人宇宙活動計画を検討する契機とすることを目的として、下記の要領でシンポジウムを開催します。
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