生態工学会会員各位
「特定トピックスによる研究推進/学会内研究会・部会の発足に関するアンケート」
私が生態工学会会長を拝命してから1年が経とうとしております。就任時の挨拶文(下記抜粋参照)を読み返し、そろそろ後段でご提案した、いくつかの有望なトッピクスに当学会の持つ多様なポテンシャルを集約するための検討に着手致したいと考えております(これは、決してそれ以外の研究活動を排除しようとするものではなく、学会内の幾つかの特定トピックスを議論・追求するための研究会・部会活動の様な形態をイメージしております)。つきましては、そのための第一歩として、会員の皆様からに有望トピックス・活動の進め方等につきましてご意見を頂きたく、添付の様なアンケートを実施致すことに致しました。トピックス名のみのでも結構ですので、奮ってご提案頂くようお願い申し上げます。イメージが湧き易いように、「例示」として、「宇宙生命維持技術研究に関する研究会」の例を添付しておりますが、これに拘らず自由な発想での提案を期待致しております。
生態工学会会長
木部 勢至朗
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[生態工学会会長就任挨拶(抜粋)]
さて、この豊かな果実を受け継ぎつつ、私自身の果たすべき新たなリーダーシップについて考えることはかなりの難問であります。今は未だ漠然としたアイディアの段階ですが、現状当学会が有するポテンシャル・バックグラウンドの多様性を、問題意識を共有できる幾つかの大きなトピックスに集約し、シナジー効果を最大化していくことが、学会としての新たな展開を可能とするのではないかと考えております。安易な特定分野の「選択」ではなく、多様なバックグラウンドを「統合・集約」することによって、他の専門学会では不可能なユニーク且つ効果的な研究活動が展開できるのではないかと期待しております。
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○特定トピックスによる研究推進/学会内研究会・部会の発足に関するアンケート内容
提出締切 平成28年7月29日
提出先 下記学会事務局宛てメールでお願い致します。
office@see.gr.jp
1.提案テーマ
(ア)テーマ名
(イ)研究期間
(ウ)概要・目的
2.提案者
(ア)氏名
(イ)所属・連絡先
3.想定される参加者或いは参加者のバックグラウンド
4.研究の進め方
***********記入例(以下はあくまでも「例示」です)************
1.提案テーマ
(ア)テーマ名:長期有人宇宙開発シナリオ調査と宇宙生命維持技術研究シナリオの作成
(イ)研究期間:平成28年6月から2年間
(ウ)概要・目的:JAXA,NASA,ESAの有人宇宙活動展開シナリオ(近未来)、火星定住に至る超長期的シナリオを詳細に検討、各発展段階に於いて枢要となる生命維持技術を抽出し、それら技術の構築のための研究シナリオを策定する。
(エ)最終目標:宇宙居住系連盟と連携協力して、具体的な研究テーマ推進のための外部資金を獲得する。
2.提案者
(ア)宇宙航空研究開発機構
(イ)木部勢至朗、桜井誠人
3.想定される参加者或いは参加者のバックグラウンド
(ア)宇宙工学、(イ)水再生循環技術、(ウ)空気再生循環技術、(エ)廃棄物処理技術
(オ)マイクログラビティ、(カ)システムモデル化・シミュレーション
(キ)調理学、食品加工・衛生学、(ク)栄養学、(ケ)植物工場、(コ)水産養殖学
4.研究の進め方
[調査対象]
(ア)JAXA,ESA,NASA等の有人宇宙開発シナリオ
(イ)ISECGでの検討の進捗
(ウ)ESAのMoon Village構想
(エ)有人火星定住に至る開発ロードマップ(?)
(オ)CEEFの開発・実験成果
[生命維持技術上のポイント]
(ア)水の再生循環
(イ)空気の再生循環
(ウ)必要な栄養素と料理法(満足な食生活)
(エ)宇宙食の調理後処理・保存可能期間
(オ)食糧生産の段階的導入(時期、生産対象、生産方法)
(カ)補給量の低減、消耗品の削減、信頼性の向上に関して
各項目のエキスパートを招いての講演会・討論会を適時開催。
総会での活動報告。
若手の会への教育的側面とマンパワーの活用に配慮する。