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基本方針

 生態工学会長就任挨拶    

宇宙航空研究開発機構
木部勢至朗

此の度、生態工学会第8代会長を拝命致すこととなりました。故近藤次郎先生を初代とし、錚々たる歴代会長の末席に名を連ねることは、私個人にとっては大変名誉なことではありますが、小所帯ながら極めて活発でユニークな活動を展開してきた当学会の当面の舵取りを任された責任の重さに不安な気持ちを抑えられないでいることも否めません。

今手元に、先般上梓された「閉鎖生態系・生態工学ハンドブック」を置いて、この挨拶文を執筆しております。本書は当学会設立30周年を記念して、大政謙次前々会長の強いリーダーシップの元、企画・編纂されたものであり、これから生態工学を志そうとする若い学生・研究者に格好のガイドブックとなるであろうと大いに自負・期待致しております。目次を見ますと、第1章の宇宙開発に始まり、陸・水圏生態系、農業生産、エネルギー、生態系センシング、生物生理と、閉鎖生態系・生態工学に関連する極めて広範な内容を含んでいることに今更ながら驚愕せざるを得ません。これは、とりもなおさずこれまで当学会が志向してきた多様な学際的研究活動を体現したものであり、諸先輩・同輩・後輩の方々の個々の研鑽の結実でもあります。

さて、この豊かな果実を受け継ぎつつ、私自身の果たすべき新たなリーダーシップについて考えることはかなりの難問であります。今は未だ漠然としたアイディアの段階ですが、現状当学会が有するポテンシャル・バックグラウンドの多様性を、問題意識を共有できる幾つかの大きなトピックスに集約し、シナジー効果を最大化していくことが、学会としての新たな展開を可能とするのではないかと考えております。安易な特定分野の「選択」ではなく、多様なバックグラウンドを「統合・集約」することによって、他の専門学会では不可能なユニーク且つ効果的な研究活動が展開できるのではないかと期待しております。

トピックスを絞った研究分科会の発足、研究計画の策定と外部資金の獲得等々、具体的な方法論については今後会員の皆様からご意見を頂きつつ作り上げていきたいと考えておりますので、積極的かつ建設的なご参画をお願い致します。2年という限られた任期中にどこまでできるか覚束きませんが、皆様のご協力を得て幾らかでも当学会の発展に貢献できればと考えておりますので、忌憚ないご指導・ご鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。


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