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基本方針
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 2007年度 生態工学会 総会報告   

2007年6月2日(土)13時00分〜 14時00分、岐阜大学 応用生物科学部101講義室にて生態工学会2007年度総会が開催された。報告および承認された内容を以下に示す。

【総務委員会(総務部門/庶務)】

1.2006年度総会

 総会(6/10、九州大学 国際ホール)では、2005年度の活動報告及び会計(監査)報告、2006年度事業計画及び予算、第三期役員人事について審議し、承認された。

2.理事会

1 ) 第1回理事会
  第1回理事会(5/26)では、各委員会からの2005年度の活動報告及び会計(監査)報告、2006年度の活動計画及び予算、第三期役員人事について審議した。
審議された全件につき、必要な加除修正を行い総会にて審議することとした。
また、その他日本地球惑星科学連合加盟、投稿規定改訂等について審議し、承認された。

2 ) 第2回理事会
 
第2回理事会(12/1)では、以下事項につき報告、紹介あるいは審議した。

・「連携協議会」を設置することとし、第4期役員人事につき意見交換した。
・日本農業工学会正会員代議員の候補を齋藤理事とすることを承認した。
・国際農業工学会(CIGR)の国際委員は、大政副会長(第3回理事会で、遠藤良輔会員に変更)に務めていただくこと、また費用負担を承認した。
・日本地球惑星科学連合男女共同参画委員を新井理事とすることを承認した。
・男女共同参画学協会連絡会へ参加するかどうかは新井理事の判断に委ね、参加する場合は新井理事がこの委員になることを承認した(参加となった)。
・日本農業環境工学関連5学会2007年合同大会について、説明と参加の要請がなされた。
・2007年度年次大会の説明と参加要請がなされた。2008年度年次大会は、東京大学で開催することを承認した。
・「特許法第30条第1項の規定に基づく学術団体」の指定を受けた旨の報告があった。
・日本地球惑星科学連合2007年大会についての紹介があった。
・生態工学シンポジウムが2007年2月2日に「水産海洋における閉鎖系施設の現状と光による環境調節技術」と題し、東京海洋大学で開催される旨の紹介があった。
・各委員会の活動中間報告があった。

3 ) 第3回理事会
 
第3回理事会(2/20)では、以下事項につき報告、紹介あるいは審議した。

・第4期役員人事案について、次期会長候補に検討して頂くこととした。
・2006年度活動報告及び2007年度活動計画について各委員会より報告があった。
・イベントについて、生態工学シンポジウム(2/2)の開催報告、日本地球惑星科学連合2007年大会および2007生態工学会年次大会の開催案内があった。
・その他として、生態工学会の事務局業務を2007年4月より潟Nロスワークスに委託することを承認した、国際農業工学会(CIGR)の国際委員は、第2回理事会で大政副会長としたが、都合により遠藤良輔会員に変更することを承認した。

3.総務委員会、総務幹部会

 総務委員会を3回(5/26、12/1、2/20)、総務幹部会を3回(9/22、12/26、1/18)開催し、会活動全般につき協議した。

4.会員現状

 入会勧誘作業を年次大会、シンポジウム等のイベントや学会誌、ホームページなどを通じて行なった結果、正会員15名、学生会員4名が新たに会員となった。一方、退会者もあったため、個人会員総数は386名となった。

また賛助会員については、1企業が新規入会し、1企業が退会したため、総数では22団体、29口となった。

会員総数(2007年3月31日現在)
正会員 341名
学生会員 45名
個人会員合計 386名
賛助会員 21団体30(口)

【総務委員会(総務部門/ 会計)】
2006年度の会計、収支決算は収支決算書の通りである。

【編集委員会】

1.生態工学会誌の発刊

 生態工学会誌「Eco-Engineering」18巻2号〜 19巻1号(2006年4月、7月、10月、2006年1月発刊)を発行した。
 内容:特別寄稿 3、特集論文 7、原著論文13、短報 2、総合論文 0、解説・資料 0、ニュース・企画 2、お知らせ(総会報告・会則他)、投稿規程、総頁数254。

2006年度Eco-Engineering(生態工学)掲載論文一覧

種 類

第17巻

第18巻

2

3

4

1

 特別寄稿

 

 

2

1

 特集論文

3

 

 

4

 原著論文

3

4

2

4

 短 報

1

 

1

 

 総合論文

 

 

 

 

 解説・資料

 

 

 

 

 ニュース・企画

1

 

1

 

*2007年3月31日時点での受理済みの原著論文は4編
校閲・訂正中の原著論文は7編、短報は1編。

2.投稿規定等の整備

 論文の体裁を見直し、「Eco-Engineering」19巻1号よりcorresponding authorを掲載した。

3.学会誌電子ジャーナルの公開

本学会誌を科学技術情報発信・流通総合システム「J-STAGE」において、電子ジャーナルの公開を開始した。2006年度中はアブストラクトのみを無償公開とし、本年度の利用状況を参考にして、次年度において全文無償公開の是非および方法について審議することとした。

4.編集委員会の実施

2006年度は4回の編集委員会メール会議を実施した。また、1回の編集委員会を開催した。

5.その他

1 ) 国際委員会と合同で「海外通信レポート」企画を実施した。
2 ) 表彰委員会に学会賞(論文賞・奨励賞各2件)の推薦を行った。

【表彰委員会】

1.表彰式の実施

 6月10日、九州大学 国際ホールで行われた生態工学会2006年度総会の際に表彰式を行い、以下の通り表彰した。また、生態工学会賞の受賞者による記念講演会を行った。

・生態工学会賞

 

学 術 賞

竹内俊郎

    閉鎖生態系循環式養殖システムの開発に関する一連の研究

 同 

堀田健治

    超音波音環境が人間の生理・心理に与える一連の研究

功 労 賞

西崎進治

 同 

Yas.Takashima

 同 

洞口公俊

 同 

三菱重工業株式会社

・論 文 賞

末永慶寛

    水産資源増殖構造物の流動制御と生物蝟集機能

・奨 励 賞

Sang-Arun, Janya

 

  保全耕うんおよび慣行耕うんを施した火山灰土からの
  土壌および肥料成分の流出特性

2.受賞記念講演と学会誌への寄稿について

前年に引き続き学会賞受賞者には、会誌への寄稿を義務づけ、実施した。

3.被表彰者の選考

被表彰候補者について審議し、以下の通り選考した。

・特別功績賞

村松 晉

・生態工学会賞

 

学 術 賞

白石 文秀

    光触媒反応における反応速度低減因子の同体と
   これらを除去した高性能光触媒反応システムの開発に関する研究

 同 

船田 良

    木質バイオマスの形成機構に関する一連の研究

 同 

遠藤 政弘

    閉鎖型生態系実験施設の要素技術に関する研究

 同 

谷 晃

    植物と大気の微量気体交換に関する生態工学的研究

功 労 賞

大桃 洋一郎

 同 

八洲電機株式会社

 同 

耐圧硝子工業株式会社

 同 

清水建設株式会

 同 

大興電子通信株式会社

 同 

株式会社ダイキン環境・空調技術研究所

・論 文 賞

増田 篤稔

    微細藻類の培養密度および培養液厚の変化に伴う透過光の減衰

 同 

大森 克徳

    カセット式魚類養殖技術に関する研究

貢 献 賞

東京農業大学オホーツク実学センター

 同 

東京農業大学総合研究所海洋環境研究部会

 同 

東京農業大学生物産業学部アクアバイオ学科

 同 

株式会社島津製作所

 同 

有限会社ホテイ産業研究所

 同 

株式会社荏原製作所

・奨 励 賞

和島 孝治

 

  濃縮海洋深層水の高品質トマト水耕栽培への有効利用
  1.果実品質に対する短期施用の効果

 同 

盧 珊

    Estimation of plant abundance and distribution of Miscanthus sacchariflorus
   and Phragmites australis using matched filtering of hyperspetral image

【企画委員会】

1.環境制御・生命維持技術に関するワークショップ (主催)

日  時:2006年4月6日
場  所:JAXA航空宇宙技術センター(東京都調布市)  
参加人数:約50名

2.日本地球惑星科学連合2006年大会

日  時:2006年5月14日〜18日
場  所:幕張メッセ(千葉県千葉市)
主  催:日本地球惑星科学連合
特記事項:「地球上および宇宙での閉鎖生態系生命維持システムの開発」と題するセッションを企画し、以下の招待講演を行った(敬称略)。
「生命維持機能と生態系」
  新田 慶治(環境科学技術研究所顧問)
「生物を中心とした物質循環を解明するための閉鎖生態系実験」
  多胡靖宏(環境科学技術研究所、環境シミュレーション研究部、閉鎖実験グループ、主任研究員)
「宇宙フロンティアをめざす有人宇宙活動の過去、現在、未来」
  木部勢至朗(宇宙航空研究開発機構、経営企画部次長)
「有人宇宙活動の技術的課題」
   大西 充(宇宙航空研究開発機構、総合技術研究本部、宇宙先進技術研究グループ)
「地球閉鎖生態系および宇宙閉鎖生態系のエネルギー的課題」
  玉浦 裕(東京工業大学、炭素循環エネルギー研究センター教授)
「火星での人類生存に向けた宇宙農場構想について」
  山下雅道(宇宙航空研究開発機構、宇宙科学研究本部教授)
「CELSSにおける植物栽培の役割」
  北宅善昭(大阪府立大学、生命環境科学研究科教授)

3.2006年度生態工学会年次大会

日  時: 2006年6月10日〜11日
場  所:九州大学 箱崎キャンパス 国際ホール (福岡県福岡市)
参加人数:約90名
特記事項:例年より発表と参加者が多く、大変盛況であった。

4.市民公開講座「海の生態系におけるオホーツク学の展開」(共催)

主  催:東京農業大学、生態工学会
日  時:2006年7月8日
場  所:東京農業大学 網走キャンパス 大講義室 (北海道網走市)
参加人数:約150名
特記事項:市民公開講座に相応しく、一般市民の参加者も多くみられた。

5.農業環境工学関連7学会2006年度合同大会(合同開催)

日  時: 2006年9月11日〜15日
場  所:北海道大学 札幌キャンパス(北海道札幌市)
参加学会:日本農業気象学会,日本生物環境調節学会, 日本植物工場学会,生態工学会, 農業機械学会,農業情報学会,農業施設学会

6.第50回宇宙科学技術連合講演会(共催)

日  時:2006年11月8日〜10日
場  所:北九州国際会議場(福岡県北九州市)
主  催:日本航空宇宙学会
特記事項:講演会全体としては500名程度の参加者であった。生態工学会関係でオーガナイズドセッションを行い、8件の報告を行った。開催初日の朝一番のセッションということもあり、本セッション参加者は20名程であった。

7.2006年度生態工学シンポジウム(主催)

タイトル:「水産海洋における閉鎖系施設の現状と光による環境制御技術」
日  時:2007年2月2日
場  所:東京海洋大学 品川キャンパス 楽水会館ホール(東京都港区)
参加人数:約100名
特記事項:参加者が多く、大盛況であった。参加者の内、学会員外は53名であり、5名が新規会員となった。

8.2006年度第1回定例研究会

テ ー マ:「乾式メタン発酵と水素製造への応用」  
日  時:2006年5月26日  
講 演 者:伊藤信三 先生(株式会社環境計画研究所技術顧問、ユーリカエンジニアリグ代表)  
参加人数:約20名

9.2006年度第2回定例研究会

テ ー マ:「植物の機能と構造の3Dイメージング−細胞レベルからキャノピーまで−」
日  時:2006年12月1日  
講 演 者:大政謙次 先生 (東京大学大学院農学生命科学研究科 教授)  
参加人数:約20名

10.2006年度第3回定例研究会

テ ー マ:「サツマイモを利用した都市の環境保全と物質・エネルギー循環機能の再生」  
日  時:2007年2月22日  
講 演 者:北宅善昭 先生(大阪府立大学大学院生命環境科学研究科 教授)  
参加人数:約20名

【広報委員会】

1.HP の内容の整備

 HPを通して、工事中であったリンクの頁の整備を行った。その結果、3団体、1研究室の希望があり、掲載した。(なお、掲載は随時受付中であり、多くの方の参加お願いしたい。)

2.HP 更新のルーチン化

 更新業務が滞りなく速やかに行われるよう、ルーチン化の問題点と改善要望を検討した。

3.英文HP 作成の検討

「生態工学会の理念」や「活動内容の文章」と「入会申し込み」の部分の新規英語版と、既に英訳されている「バックナンバー」、「投稿規程」、「原稿送り状」と「入会申し込み」を結合した、日本語版HPの骨格を崩さない形でのスリムな英語版HP構想を広報委員会の中で協議し、骨格を決定した。

【国際委員会】

1.海外通信レポート

前年度に引き続き編集委員会と協力し、「海外通信レポート」の企画を実施した。
(1) Eco-Engineering Vol.18 No.2
『Habitation2006 で伺われた米国新宇宙政策下の生命維持工学の展望およびLaboratory Biosphere での研究展開』  山下雅道、片山直美
(2) Eco-Engineering Vol.18 No.4
『オーストリアの再生可能エネルギーの自給自足的活用最新事例』  前野真吾

【事業推進委員会】

1.出版事業部会

唐木 正 理事

(1) 5月26日理事会 唐木から「学会の出版事業について方針を議論すべき」と意見具申。
(2) 9月6日 事務局(新田会長)より「エコフロンティア研究会の沿岸域の研究成果を何らかの出版編集が出来ないか・・」のRequestがあった。NTSとして検討のための時間を頂くことにしている。関連として、10月20日研究会(堀田先生ゼミ)に参加。など
(3) 10月10日 事務局(新田会長)Requestにより、過去学会関係者の執筆になるNTS既刊書籍(唐木係わりのもの)を「学会保存用」として寄贈した。 @,A水素利用技術Vol. 1、Vol. 2、(玉浦先生)B未来材料(大政先生)C遺伝別冊(大政先生)Dバイオ・プロセス(村松先生、H19.発刊予定、寄贈予定)

2.生態工学実験部会

水谷 広 理事

 学会に関連しての活動は休眠状態である。生態工学実験の場として、日本大学生物資源科学部の生物環境科学研究センターの開放を引き続き継続する。

3.宇宙居住部会

木部 勢至朗 理事、大西 充 理事、石川 芳男 理事

・企画委員会と共に「環境制御・生命維持技術に関するワークショップ」を平成18年4月に実施した。 ・企画委員会と共に宇宙科学技術連合講演会のオーガナイズドセッション「宇宙で生きる! 〜有人宇宙活動を支える閉鎖生態系生命維持技術〜」を企画し平成18年11月に実施した。

4.エコツーリズム部会

堀田 健治 理事

 エコツーリズム部会としての委員会は開催されなかったが、7月に開催された東京農業大学オフォーツクキャンパスで開催された、生態工学会主催オホーツク実学市民講座「海の生態系にける「オホーツク学」のセッション3: エコエンジニアリングの最前線、でエコツアープランニング「自然と地域を来訪者に楽しんでいただく旅づくり」(NPO NEOS 代表 高木晴光)の講演がなされ、翌日、東京農大アクアバイオ学科でバスを用意していただき、エコツアーが開催された。能登岬から海の生態のお話、モロヨ貝塚、濤沸湖、網走寒冷地農場、小清水原生花園を訪れた。農大の専門の先生方から説明を受けるなど、大自然を満喫するとともに、有意義なエコツアーを行うことができた。

5.医食住のエコビレッジ事業部会

桜場 宏一 理事
 特に実績なし。生態工学学会のネットワークと科学・芸術のネットワークを構築しやすい環境にある。医食関係は、未病システムのネットワーク、こども環境学会のネットワーク、共創システム、ミッション経営ネットワークがある。しかし、関係自治体が少なく、シニア関係にネットワークがないことが実績がない要素となっている。

6.循環式水棲生物飼育部会

竹内 俊郎 理事、遠藤 雅人 理事
生態工学シンポジウムの開催:「水産海洋における閉鎖系施設の現状と光による環境調節技術」
開催日時:平成19年2月2日(金)13:00-17:30
開催場所:東京海洋大学品川キャンバス 楽水会館ホール
実行委員会:(委員長)竹内俊郎、(副委員長) 菊池弘太郎、宮嶋宏行、(委員)増田篤稔、遠藤雅人 参加者:96名(座長・講演者等13名、生態工学会会員10名、一般参加者57名、学生16名)

7.事業推進委員会、NPO 法人

西尾 光夫 理事
○エコフロンティア研究会活動状況
2006. 6.23
  第1回:沿岸域の利用と生態系の再生 西尾 理事 (財)日本宇宙フォーラム会議室
2006. 7.28
  第2回:オホーツク実学市民公開講座「海の生態系における『オホーツク学』の展開」の内容と今後の展開について 斎藤 副会長 (財)日本宇宙フォーラム会議室
2006. 8.25
  第3回:網走湖での問題を踏また、三番瀬の問題 (フリーディスカッション) (財)日本宇宙フォーラム会議室
2006. 9.23
  『沿岸域の問題点とその修復方法等について(仮)』沿岸域の問題点と修復方法について(フリーディスカッション) 生態工学会事務局会議室
2006.10.20
 第4回:沿岸域の環境保全への取り組みについて 堀田 理事 (財)日本宇宙フォーラム会議室
2006.12. 2
 第5回:エコヴィレッジについて 山中 保博 氏 東京文化会館 中会議室

8.新アグリシステム部会

大政 謙次 理事、増田 篤稔 理事、 田澤 信二 理事、北宅 善昭 理事
  「農業環境工学関連5学会2007年合同大会」2007.9.11〜14 東京農工大学 準備。

9.エコシステム部会

玉浦 裕 理事
  「木質バイオマスのエコタウンエネルギーシステム」プロジェクト(計画中:部会長玉浦・副部会長大政・西尾・戸田工業梶j 戸田工業(株)・東工大の特許技術による木質バイオマスを経済的に利用するエコタウン・エネルギー利用システムの構想(場所は広島県。)

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