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基本方針
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 2020年度 生態工学会 総会報告   

2020 年6 月26 日(金)10 時30 分〜11 時15 分 於:Web 開催(Zoom)にて生態工学会2020 年度総会が開催された。報告および承認された内容を以下に示す。

(1)総務委員会(総務部門/庶務)

1.2019年度総会

総会(2019/6/28 宇都宮大学峰キャンパス 大学会館)では、2018 年度の活動報告、会計(監査)報告、2019 年度事業計画及び予算について審議し、承認された。

2.理事会

1)第1回理事会
2019/5/28 に開催し、2019 年度年次総会の議案を審議し、承認された。
2)第2回理事会
2019/10/31 に開催され、各委員会活動の中間報告と今後の予定について審議・承認された。
3)第3回理事会
2020/2/20 に開催され、2020 年次大会の開催場所、日程が審議され、2020/6/25-26、三重大学での開催が承認された。また、学会賞候補者の選考結果等の案件について審議、承認された。

3.総務委員会

総務委員会を3回(2019/5/28、10/31、2020/2/20)開催し、委員会活動全般につき協議した。

4.会員状況

会員数 (2020.5.22 現在、カッコ内は2019.3.31 との比較) 
終身会員 1名(増減なし)
正 会 員 304名(増減なし)
学生会員 78名 (6名増)
合  計 383名(6名増)
賛助会員 4 団体5 口(3 団体4 口減)


ダイキン工業株式会社(2口)、ホテイ産業研究所(1口)、 宇宙システム開発株式会社(1口)、クリムソンインタラクティブ(1口)

(2)編集委員会

1.生態工学会誌の発刊

生態工学会誌「生態工学」 31 巻 2 号〜 32 巻 1 号 (2019 年 4 月、 7 月、 10 月、 2020 年 1 月発刊 を 発行した(内容:原著論文、短報 1 、特別寄稿1、ニュース・企画・報告 2, お知らせ、投稿規程、 総ページ数 84 )。なお、 2020 年 5 月 9 日時点での査読・著者修正中の論文は、原著論文 2 報、短 報 0 報、受理済み原著論文 7 報、受理済み短報 2 報である。
また、32 巻 1 号までをJ−STAGE上の電子ジャーナルとして公開した。

2019年度「生態工学」掲載論文一覧

種 類

第31巻

第32巻

特別寄稿

 

 

 

 

特集論文

 

 

 

 

原著論文

 

 

短報

 

 

総合論文

 

 

 

 

解説・資料

 

 

 

受賞記念寄稿

 

 

 

 

ニュース・企画・報告

 

 

 

 

2.編集委員会の実施

2019年度は 1 回の編集委員会および 3 回のメール会議を実施した。

3.学会賞候補者の推薦

奨励賞として岩永征士会員 の「異なる担体に固定化した TiO2 によるエチレンの光触媒分解への湿気を 含んだ空気の影響」( Vol. 31 No. 2 )を推薦した。論文賞は武田美恵 会員 の「石垣島の農業 集落における住民同士のコミュニケーションと農家の農業意欲及び生産支援に関する研究」 (Vol. 31 、 No. 3) 、ケ博慶 会員の「小型 UAV を用いたカラマツ林の 3 次元リモートセンシングとその精度評価」 ( Vol. 30 No. 1 )、西野康人 会員の「結氷期の能取湖における海氷と水柱の低次生産層における環境動態」( Vol. 28, No. 1 )の 3 編を推薦した。

(3)企画委員会

1.日本地球惑星科学連合2019 年大会(合同開催)

期  日 2019年5月26日(日)〜 5月30日(木)
会  場 幕張メッセ、東京ベイ幕張ホール(千葉市)
主  催 日本地球惑星科学連合
特記事項

5月26日にセッション「圏外環境における閉鎖生態系と生物システム」において、口頭発表とポスター発表を実施

2.2019年度生態工学会年次大会(主催)

期  日 2019年6月28日(金),29日(土)
会  場 宇都宮大学峰キャンパス大学会館(栃木県宇都宮市)
参 加 数

74名

特記事項

○一般セッション口頭発表 14件、ポスターセッション18件
○オーガナイズドセッション(3 企画)
「ISS後の有人宇宙活動に向けてー月面とその周回軌道を舞台にー」 5件
「草本系バイオマス作物エリアンサスを用いた原料生産とバイオ燃料利用技術」 3件
○一般公開特別講演会
講演1 カラスなぜ遊ぶ
   宇都宮大学名誉教授 東都大学教授 杉田 昭栄 氏
講演2 生態系の中の植物ウイルス
   宇都宮大学理事・副学長 農学部教授 夏秋 知英 氏

3.第63回宇宙科学技術連合講演会(共催)

期  日 2019年11月6日(水)〜 11月8日(金)
会  場 アスティとくしま(徳島県徳島市)
特記事項

11月7日(木)にオーガナイズドセッション「宇宙で生きる!〜ISSの彼岸〜」を企画し、15件の発表を実施した。物理化学的ECLSS、生物的ECLSS、食糧生産などの最新研究の紹介のみならず人口冬眠など宇宙で生きるための新しい話題提供などもあった。リーマンサットなどのニュースペースの参加もあった。

4.第2 回 生態工学サロン(主催)

特記事項 :新型コロナ感染症拡大防止のため、中止とした。

5.定例研究会

第1回
テーマ 光環境制御による付加価値植物の高効率生産
期  日 2019年5月28日(火)
場  所 東京文化会館
講  師 大橋 敬子 会員(玉川大学農学部)
第2回
テーマ LEO/宇宙探査動向とそれを見据えた当社の取り組み
期  日 2019年10月31日(木)
会  場 東京文化会館
講  師 峰松 拓毅 会員 (有人宇宙システム株式会社)
第3回
テーマ

生態系動態モデルを用いた流入栄養塩の影響評価〜東京湾の場合〜

期  日 2020年2月20日(木)
場  所 東京文化会館
講  師 坂本 絢香 氏

(4)表彰委員会

1.表彰式、受賞記念講演の実施

 2019年度総会( 2019 年 6 月 28 日 , 宇都宮大学峰キャンパス大学会館)後に表彰式を行ない, 以下の通り表彰した。
【学術賞】

渡邊 博之 会員
/ LEDを光源とした植物工場の開発に関する研究

【論文賞】

板倉 健太 会員
/ 移動型スキャニングライダーによる樹高測定に必要な移動距離の算出および地上および高所か らの3次元画像の位置合わせによる樹高測定

2.2019年度年次大会における優秀発表の表彰

2019年度年次大会における優れた研究発表に対して, 以下の通り表彰した。
【講演論文賞】

遠藤 良輔 会員
/ 機械学習による植物葉画像からの形態的特徴の抽出

奥岡 佳純 会員
/ ワサビ栽培における最適な遮光資材の評価

遠藤 雅人 会員
/ クエ養殖廃水を用いたサリコルニア Salicornia bigelovii の水耕栽培に関する基礎的研究

田中 都 会員
/ ホップ香気成分の分析条件およびターゲット成分の検討

西野 康人 会員
/ 溶存酸素濃度の経時的動態による一次生産力測定法の検討

遠藤 良輔 会員
/ 異なる鉄濃度で培養したメタン発酵におけるメタゲノミクス・分光特性の統合解析

3.被表彰者の選考

2020年度被表彰候補者について審議し、以下の通り選考した。

【学術賞】
kanji原 昌司 会員
/ 食品評価へのフォトンカウンティング技術の応用に関する研究

【論文賞】
ケ 博慶 会員
/ 小型UAV を用いたカラマツ林の 3 次元リモートセンシングとその精度評価

武田 美恵 会員
/ 石垣島の農業集落における住民同士のコミュニケーションと農家の農業意欲及び生産支援に関する研究

西野 康人 会員
/ Ecology and Hydrography of Sea Ice and the Water Column in Lagoon Notoro-ko during Frozen Period. (結氷期の能取湖における海氷と水柱の低次生産層における環境動態)

(5)広報委員会

1.SEE Quick配信(メール配信)の運営

SEE Quick配信依頼に対する取り扱い方法の運用を通して、会員および関連学会からの情報の速やかな配信業務が成し遂げられ、2019年4月1日から2020年3月31日までに63回(通算1590回)情報提供を行った。

2.HPの内容の更新

会員および一般の方へ、生態工学会の情報伝達を迅速に行うことを目的に、HP コンテンツ確認作業を行い、適宜内容を更新した。

(6)国際委員会
カセサート大学から定期的に送付してもらった Agriculture and Natural Resources 掲載内容 を事務局から本会会員へ通知してもらい、希望者に閲覧できるようにした。タイ国カセサート大学の前回会議代表者が 九州大学を 12 月に訪問した際、国際会議開催に向けての現況を説明するとともに、引き続き会議開催に向けた費用獲得に努めることを伝えた。

(7)事業推進委員会
2019年度は 2018年度の年次大会で定めたテーマ
「語り合おう今、未来を!私たちの地球、そして宇宙、熱く。」
に基づいて事業推進が出来る仕掛けづくりの検討を進めていく方針でスタートし、次の取り組みを行った。
・過去10年間の事業推進委員会の活動をまとめて見える化
・田中前事業推進委員長と高山事業推進副委員長とで活動内容の打合せを実施
・特に若手会員の増強を目指して学生による発表会を企画
(その後、田中前事業推進委員長は転勤により、委員長職を離職したので中断)

(8)次世代科学社会活性化委員会
1.引き続き、男女共同参画学協会連絡会の運営委員として活動を継続している。生態工学会は、 男女共同参画学協会連絡会内で、日本宇宙生物科学会と供に、「男女共同参画学教会連絡会」に関する問題洗い出し WG 活動を行っている。

2.地球惑星科学連合大会 2019 で、本委員会による若手の会を開催した。次回も予定している。次世代科学社会応援シンポジウム 2020 委員会の合同会議として加藤浩委員を中心に開催した。次世代応援シンポジウムは、今後は当委員会が中心で進めることになった。

3.参加を予定していた男女共同参画学協会連絡会主催のシンポジウムが台風 19 号の関東直撃のため中止された。要旨原稿を提出していることから、要旨原稿の参加となった。

4.次世代科学社会応援シンポジウム 2020を協賛する予定で、本学会、三重大学の加藤浩理事を中心に進めていたが、延期となった。次世代科学社会応援シンポジウムは、生態工学会当委員会の主催として進めることとなった。


(9)出版企画委員会
出版物の企画検討を行った。


(10)各支部活動報告
【北海道・東北支部】
【関東支部】
1.関西支部で、関東支部として微細藻類に関する講演を行った。 その際に、民間企業へ生態工学会を紹介し関西支部会に参加頂いた。
個人会員として参加して、実績を付けてから企業会員を検討するとの意向になった。

2.シンポジュウム企画
海洋大学遠藤先生起案により、陸上養殖勉強会と共催によるシンポジュウムを企画中。関東支部メンバーを加え、具体化を進める。
【中部・東海支部】
2020年11月1日に日本農業気象学会との共催によるシンポジウムを行った 。
【関西支部】
<合同シンポジウム開催>
関西支部では、支部会活動の活性化および学会会員増強のため2014年度より日本農業気象学会 近畿支部との共催によるシンポジウムを行ってきた。2019 年度は生態工学会関西支部・日本農業気象学会近畿支部との共催 で特別講演会を開催した。

特別講演会「気候変動とその生態系や私達の暮らしへの影響を考える(5)」
生態工学会関西支部・日本農業気象学会近畿支部共催

日    時:2019 年 11 月 30 日(土) 14:30〜16:45
場    所:大阪府立大学学術交流会館
〒599-8531 堺市中区学園町1−1

内    容:
(1)古典籍から調べる植物と環境
    青野 靖之(大阪府立大学生命環境科学研究科)
(2)地球温暖化が植物の揮発性炭化水素放出に及ぼす影響
    奥村 智憲(大阪府環境農林水産総合研究所)
(3)微細藻類培養に関する二、三 の知見
    増田篤稔 (玉川大学農学部)
17:00頃〜 《情報交換会》
ご講演の様子
増田先生のご講演の様子

本年度は関西支部会員に個別で上記特別講演会の案内メールを送付した。その結果、関西支部か らの参加者が例年よりも増え、特別講演会全体として 41 名のご参加をいただけて、盛会となった。 また、講演会後の情報交換会も含めて新たな入会につながる活動も行えたという成果があった。
【中国・四国支部】
【九州・沖縄支部】
九州大学農学研究院でイノベティブバイオアーキテクチャーセンター主催の講演会において、生態工学会の紹介、会員募集などを行った。

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