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 2018年度 生態工学会 総会報告   

2018年6月22日(金)13時00分〜13時30分 於:大阪府立大学(中百舌鳥キャンパス学術交流会館 )にて生態工学会2018年度総会が開催された。報告および承認された内容を以下に示す。

(1)総務委員会(総務部門/庶務)

1.2017年度総会

総会(2017/6/23東京海洋大学品川キャンパス楽水会館)では、2016年度の活動報告、会計(監査)報告、2017年度事業計画及び予算について審議し、承認された。

2.理事会

1)第1回理事会
2017/6/1に開催し、2017年度年次総会の議案を審議し、承認された。
2)第2回理事会
2017/10/12に開催され、各委員会活動の中間報告と今後の予定について審議・承認された。
3)第3回理事会
2018/2/28に開催され、2018年次大会の開催場所、日程が審議され、2017/6/22-23、 大阪府立大学中百舌鳥キャンパス学術交流会館での開催が承認された。また、学会賞候補者の選考結果等の案件について審議、承認された。

3.総務委員会

総務委員会を3回(2017/6/1、10/12、2018/2/28)開催し、委員会活動全般につき協議した。

4.会員状況

会員数 (2018.5.23現在、カッコ内は2017.3.31との比較) 
終身会員 1名(増減なし)
正 会 員 302名(18名減)
学生会員 70名 (8名減)
合  計 372名(10名減)
賛助会員 8団体10口(増減なし)


耐圧硝子工業株式会社(1口)、ダイキン工業株式会社(2口)、株式会社フジタ(1口)、日揮株式会社(1口)、ホテイ産業研究所(1口)、一般社団法人ヤンマー資源循環支援機構(2口)、宇宙システム開発株式会社(1口)、クリムソンインタラクティブ(1口)

(2)編集委員会

1.生態工学会誌の発刊

生態工学会誌「生態工学」 29巻2号〜30巻1号(2017年4月、7月、10月、2018年1月発刊)を発行した(内容:原著論文13、短報1、特別寄稿1、ニュース・企画・報告2,お知らせ、投稿規程、総ページ数123)。
また、30巻1号までをJ−STAGE上の電子ジャーナルとして公開した。

2017年度「生態工学」掲載論文一覧

種 類

第29巻

第30巻

特別寄稿

 

 

 

 

特集論文

 

 

 

 

原著論文

3

4

3

3

短報

1

 

 

 

総合論文

 

 

 

 

解説・資料

 

 

 

 

受賞記念寄稿

1

 

 

 

ニュース・企画・報告

 

 

 

 

2.編集委員会の実施

2017年度は1回の編集委員会および6回のメール会議(定例4回、臨時2回)を実施した。

3.学会賞候補者の推薦について

奨励賞の推薦を行った。論文賞は該当なしと報告した。

4.学会誌のオープンアクセス化について

学会誌「生態工学」のオープンアクセス化を決定した。オープンアクセス化は次年度(第30巻2号)から行う予定である。

5.クラリベイトアナリティクス社のEmerging Sources Citation Index(ESCI)への登録について

クラリベイトアナリティクス社(クラリベイト社)に設置頂いたFTPサーバに,ESCI収載のための原稿PDFのアップロードを順次開始した。

(3)企画委員会

1.JpGU-AGU Joint Meeting 2017(合同開催)

期  日 2017年5月20日(土)〜5月25日(木)
会  場 幕張メッセ、東京ベイ幕張ホール(千葉市)
主  催 日本地球惑星科学連合、米国地球物理学連合
特記事項

5月20日(土)にセッション「閉鎖生態系と生物のシステム−生物のシステムを介した物質循環」において、5件の口頭発表と4件のポスター発表を実施した。

2.2017年度生態工学会年次大会(主催)

期  日 2017年6月23日(金),24日(土)
会  場 東京海洋大学品川キャンパス楽水会館(東京都品川区)
参 加 数

90名

特記事項

○一般セッション口頭発表 16課題、ポスターセッション23課題
○オーガナイズドセッション
「乾燥地に適応した水産養殖と農業の結合システムの開発-メキシコ南バハカリフォルニア州における持続的食料生産のために-」
○宇宙生命維持技術研究部門研究会講演会
「宇宙食の現状」 野上和真氏(JAXA)
○一般公開特別講演会 「海洋環境、海洋資源・エネルギーの現状と未来」
海洋資源環境学部が目指す海洋環境研究の未来 神田穣太氏(東京海洋大)
地下を見る目  鶴 哲郎氏(東京海洋大)
実証研究から見る日本の洋上風力発電の現状と未来 池谷 毅氏(東京海洋大)

3.第61回宇宙科学技術連合講演会(共催)

期  日 2017年10月25日(水)〜10月27日(金)
会  場 朱鷺メッセ(新潟県新潟市)
主  催 (一社)日本航空宇宙学会
特記事項

オーガナイズドセッション「宇宙で生きる!〜宇宙居住を実現する閉鎖生態系技術〜」を企画し、25日(水)に10件の講演を実施した。

4.第10回生態工学定例シンポジウム
次世代科学社会応援公開シンポジウム2018内で「若手の会」と共催セッションとして実施)

期  日 2018年3月28日(水)13:20〜16:10
会  場 つくばカピオ(茨城県つくば市)
参 加 数

46名
特記事項

セッションテーマ「わたしたちの科学者としてのキャリア形成と今」
[現役学生・院生の想いと取り組み]
木村駿太(筑波大/JSPS):「研究者も生物」
高瀬由杏(國學院高校):「将来は火星でジャーサラダを」
高瀬由杏(國學院高校):「将来は火星でジャーサラダを」
[若手教員の取り組み]
吉田由香里(群馬大):「がん」から「脳」へ、さらに「宇宙」へ 〜選択と決断〜
[研究者・教育者のキャリア形成と今]
加藤浩(三重大):「藍藻は研究者としての生き方を教えてくれるのか?」
野副晋(千葉市科学館):「科学者の立場から:研究者・研究現場と一般市民との関りについて」
篠原正典(帝京科学大):「イルカと宇宙居住とヒトの“未来”」

5.定例研究会・部門研究会

第1回
テーマ 国際有人宇宙探査の調整状況
期  日 2017年6月 1日(木)
場  所 東京文化会館
講  師 佐藤 直樹 氏(JAXA 有人宇宙部門HTV技術センター)
第2回
テーマ 環境指針値をクリヤーできる空気浄化装置の開発とその応用/td>
期  日 2017年10月12日(木)
会  場 東京文化会館
講  師 白石 文秀 副会長(九州大学大学院農学研究院)
第3回
テーマ

学術論文誌のオープンアクセスについて

期  日 2018年2月28日(水)
場  所 東京文化会館
講  師 和田 光俊氏(国立研究開発法人 科学技術振興機構)

(4)表彰委員会

1.表彰式、受賞記念講演の実施

 2017年度総会(2017年6月23日, 東京海洋大学品川キャンパス)後に表彰式を行ない, 以下の通り表彰した。
【論文賞】

宮嶋宏行
/ 閉鎖環境生命維持システムに関する研究

【奨励賞】

三好悠太
/ 潜熱蓄熱材を利用したハウスの省エネルギー温度管理に関する研究
−カンキツ加温栽培への応用例−

東尾恭詳
/ 蛍光分光法を用いたビール酵母活性のモニタリング

宮脇温子
/ S-system および GMA-system における定常状態感度計算法の検討

2.2017年度年次大会における優秀発表の表彰

2017年度年次大会(2017年6月23日, 東京海洋大学品川キャンパス)における優れた研究発表に対して, 以下の通り表彰した。
【講演論文賞】

潘 洋、郭 冠霆、細井文樹
/ SLAMによる樹木群落構造計測の検討

岩永征士、古藤俊昭、田之上祐太、白石文秀br> / 農産物の鮮度保持を目的とするエチレン分解装置の検討

森 直哉、渡邊博之
/ 成長促進が誘導される酸化および低温処理時におけるリーフレタスのストレス応答の比較

加藤木ひとみ、藤森祥平、富田−横谷香織
/ ラン科植物ネジバナと菌根菌の生長過程における生存戦略

津田優樹、田村匡嗣、齋藤高弘、房 相佑、星 佳宏
/ 栽培環境の違いが香味菜の生育および抗酸化性に与える影響

3.被表彰者の選考

2017年度被表彰候補者について審議し、以下の通り選考した。

【生態工学会賞学術賞】
木部勢至朗
/ 生態工学の宇宙応用に関する研究
富田−横谷香織
/ 微生物および植物を研究材料とした圏外を含む多様な環境における生物機能に関する研究

【奨励賞】
大池新二郎
/ チンゲンサイ栽培による水熱分解液肥の作物生育に及ぼす効果と阻害の特性評価
下嶋浩平
/ イネの形質と UAV リモートセンシングデータから計算されたカラー指標との比較
潘 洋
/ SLAM により取得された3 次元点群画像からの樹幹直径及び樹高の推定に関する研究
森 直哉
/ H2O2 処理による酸化ストレスがリーフレタスの生育に与える影響
田之上祐太
/ 水熱反応による TiO2 コーティング液の簡単でかつ経済的な調製
日高智美
/ イチゴ栽培ハウスにおける冬季日照不足の改善策としてのLED補光の検討
下元耕太
/ 個葉光合成特性評価のための標準的計測プロトコルにおける気孔コンダクタンスとリン酸律速の影響
板倉健太
/ 手持ちおよび車載されたLIDARを用いた樹幹直径の推定に関する研究
Nhung Ngoc Hoang
/ Growth Responses of Wasabi Planlets under Different Temperature Regimes During Photoautotrophic Micropropagation

(5)広報委員会

1.SEE Quick配信(メール配信)の運営

SEE Quick配信依頼に対する取り扱い方法の運用を通して、会員および関連学会からの情報の速やかな配信業務が成し遂げられ、2017年4月1日から2018年3月31日までに124回(通算1385回)情報提供を行った。

2.HPの内容の更新

HP内の各コンテンツ(生態工学とは・活動状況について)の確認・更新作業を行なった。

(6)国際委員会
平成29年7月12日から15日までタイ王国バンコク市カセサート大学で国際シンポジウムを開催し、実行委員長を務めた。日本から10人(うち1名は日本在住のタイ人研究者)が参加した。また、タイからは50人程度の参加者、これにスロバキアからカセサート大学を訪問中の研究者1人と大学院生10人が加わった。4日にわたるシンポジウムを滞りなく終えることができた。また今後、生態工学会の活動を国際的に推進するため、カセサート大学、チェンマイ大学など、タイ研究者との間に強い関係を構築することができた。
会議の内容を後日SEE QUICKで報告した。現在、定期的にカセサート大学機関誌Agriculture and Natural Resourcesと生態工学会誌Eco-Engineeringの相互閲覧を行っている。

(7)事業推進委員会
事業推進委員会では次年度年次大会を30周年記念大会と位置付け、下記のとおりに開催計画を立案した。
日 時:2018年6月21日(金)〜22日(土)
場 所:大阪府立大学中百舌鳥キャンパス学術交流会館
〒599-8531堺市中区学園町1−1
・大会テーマ(案):
「幅広い世代で宇宙・陸上・海上にわたるこれからの生態工学を熱く語ろう!」
・30周年記念セッション(案)
・テーマ「生態工学の過去・現在・未来」
相賀先生から木部先生まで,代々会長にご講演頂く

(8)次世代科学社会活性化委員会
例年どおり、男女共同参画学協会連絡会の運営に参加し、連絡会シンポジウムにも参加・発表を行った。
地球惑星科学連合大会において、5月20日(土)にセッション「閉鎖生態系と生物のシステム−生物のシステムを介した物質循環」において、5件の口頭発表と高校生を含む4件のポスター発表を実施した。例年どおり、世代を超えた話し合いの場を設けた。
生態工学に関する、世代を超えた話し合いの場となる会の開催として、次世代科学社会応援シンポジウム2018をつくばカピオで開催した。本シンポジウム内で、若手の会と定例シンポジウムの共催セッションを設けこれを実施した。活発な議論が交わされた。


(9)各支部活動報告
【関東支部】
今期、2018年度本大会にてオーガナイズドセッション「低炭素社会に向けた微細藻類の新たな技術革新」の企画を行った。
【関西支部】
1.合同シンポジウム開催
関西支部では、支部会活動の活性化および学会会員増強のため2014年度より日本農業気象学会近畿支部との共催によるシンポジウムを行ってきた。2017年度も下記のとおり行った。

日    時:2017年12月2日(土) 14:30〜16:45
開催場所:大阪府立大学学術交流会館 小ホール
〒599-8531堺市中区学園町1−1
演    目:
(1)地球上の水の動き・水の利用
川島 茂人(京都大学 大学院 農学研究科)
(2)極地に生息する植物病原菌とそれらに及ぼす気候変化の影響
東條 元昭(大阪府立大学 大学院 生命環境科学研究科)
(3)気候変動対策に向けた石炭火力発電の現状と課題
寺添  斉(一般財団法人 電力中央研究所 環境科学研究所)

  ・シンポジウムの様子
寺添先生のご講演の様子
ご講演の様子
2.情報交換会17:00〜19:00
【九州・沖縄支部】
高専での講義、高校での実験指導の際に生態工学会の紹介、活動内容の説明、会員募集などを行った。

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