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 2009年度 生態工学会 総会報告   

2009年6月19日(金) 13時15分〜 13時55分、筑波大学 大学会館にて生態工学会2009年度総会が開催された。報告および承認された内容を以下に示す。

【 総務委員会(総務部門/庶務) 】

1.2008年度総会

総会(2008/6/19、東京大学弥生講堂一条ホール)では、2007年度の活動報告、会計(監査)報告、2008年度事業計画及び予算について審議し、承認された。

2.理事会

  1. 第1回理事会
    2008/5/16に開催し、2008年度総会の議案を審議し承認した。
  2. 第2回理事会
    2008/10/6に開催され、各委員会活動の中間報告と今後の予定について審議・承認された。2009年次大会の開催場所、日程が審議され、2009/6/19-20、筑波大学での開催が承認された。
  3. 第3回理事会
    2009/2/23に開催され、新年度の役員変更(会長、副会長、特任理事、総務理事、庶務理事)、2009年年次大会(2009/6/19-20)、農業環境工学関連5学会合同大会(2009/9/15-18)、生態工学会定例シンポジウム(2009/11/6)、学会賞候補者の選考結果等の案件について審議、承認された。

3.総務委員会

総務委員会を4回(2008/5/16、6/19、10/6、2009/2/23)開催し、委員会活動全般につき協議した。

4.会員現状

入会勧誘を年次大会、シンポジウム等のイベントや学会誌、ホームページなどを通じて行った。2009/4/1現在の会員数は下記の通りで、2007年度末と比べて正会員は14名増加したが、学生会員減少の影響で会員全体では15名減少した。また、2008年度末での賛助会員の退会が2団体、賛助会員口数の変更が1団体(4口→2口)あった。

会員総数

(2009年4月1日現在)

正会員 351名(14名増)
学生会員 27名(29名減)
合計 378名(15名減)
賛助会員 13団体18口(2団体4口減)
 

【 総務委員会(総務部門/会計) 】
2008年度の会計、収支決算は収支決算書の通りである。

【 編集委員会 】

1.生態工学会誌の発刊

 生態工学会誌「Eco-Engineering」20巻2号〜21巻1号(2008年4月、7月、10月、2009年1月発刊)を発行した(内容:原著論文15、短報3、受賞記念寄稿4、ニュース・企画・報告1、お知らせ、投稿規程、総ページ186)。前年度と比較すると、原著論文が1報減、短報が同数、受賞記念寄稿が1報減で論文数に関しては前年とほぼ同レベルであり、学術面で充実した内容となった。なお、今年度は特集論文の企画は行なわなかった。また、20巻4号までをJ−STAGE上の電子ジャーナルとして公開した。

2008年度Eco-Engineering(生態工学)掲載論文一覧

種 類

第19巻

第20巻

2

3

4

1

 特別寄稿

 

 

 

 

 特集論文

 

 

 

 

 原著論文

 短 報

 

 

 総合論文

 

 

 

 

 解説・資料

 

 

 

 

 受賞記念寄稿

 

 

 ニュース・企画

 

 

 

2.電子媒体による投稿を可能にするための投稿規程の修正

従来の投稿規程では郵送による原稿送付のみが認められてきたが、電子メールによる投稿を可能にするため、投稿規程を下記のように変更した。

【投稿規程(旧)】
2-3. 原稿1部、コピー2部、Eco-Engineering 原稿送り状を添えて「原稿の送付先」に送付する。

【投稿規程(新)】
2-3. PDFファイルへ変換した原稿と原稿送り状を電子メールで下記の「原稿の送付先」へ送付するか、または、これらのファイルを収めたCDを同送付先へ郵送する。

3.学会誌編集・発行業者の変更について

学会誌の経費削減のため、編集・発行業者を西村謄写堂に変更することになった。第21巻3号から同社に変更する予定。

4.賛助会員の広告掲載に係る特典について

賛助会員は年一回に限り¥10,000/ページ(実費相当)で広告を掲載できる特典を設けた。

5.定例研究会講演者への原稿執筆依頼について

定例研究会講演者に講演内容に基づく記事の執筆を依頼することにした。記事の名称は「解説」とする。査読は行なわない。また特典として投稿料は無償とする。

6.J-STAGEのID管理について

J-STAGEのID管理業務を整理し、事務局でルーチン的に行なえるようにした。

7.編集委員会の実施

2008年度は一回の編集委員会および四回の定例メール会議、一回の臨時メール会議を実施した。

8.その他

表彰委員会に学会賞(論文賞1件、奨励賞2件)の推薦を行った。


【 表彰委員会 】

1.表彰式の実施

2008年6月19日,東京大学弥生講堂一条ホールにて開催された生態工学会2008年度総会後に表彰式を行い、以下の通り表彰した。また、生態工学会賞の受賞者による記念講演会を行った。

【特別功績賞】 新田慶治
【生態工学会賞学術賞】 小口美津夫 /有機廃棄物の再資源化システムの開発に関する一連の研究
田中逸夫 /光環境制御による植物の成長および形態形成の調節に関する研究
水谷 広 /地球システムにおける物質・エネルギーフローの基礎研究とその応用
齋藤高弘 /新しい光計測技術を用いた食品の品質および機能性の評価手法開発に関する研究
【功労賞】 緑川義教
【論文賞】 高山弘太郎
クロロフィル蛍光画像計測法によるハイゴケ(Hypnum plumaeforme)の光合成機能解析
【奨励賞】 野副 晋 /アカマツ森林群落内のモノテルペン高度分布
小西充洋
蛍光計測を用いたAmphidinium sp.の濃度測定:培養時の光質が増殖速度に及ぼす影響
【講演論文賞】 皆川秀夫,穴吹風実,永井雅裕,中坪あゆみ,田中勝千
有機農業を目指した飼料用トウモロコシ栽培における雑草がその生育および収量に及ぼす影響
黒川祐治,齋藤高弘,志賀 徹,白井陽介,西山由隆,品田宜輝,唐木千岳,松橋秀明
高清浄度野菜の生産に向けた衛生管理技術の検討

2.受賞記念講演と学会誌への寄稿について

学会賞受賞者に会誌への寄稿を義務づけ、実施した。

3.被表彰者の選考

被表彰候補者について審議し、以下の通り選考した。

【特別功績賞】 玉浦 裕
【生態工学会賞学術賞】 皆川秀夫 /畜産を核とした畑作・稲作との資源連携による持続農業の追求
田澤信二 /生物(植物・昆虫)系への光放射応用に関する研究
【生態工学会賞功労賞】 泉谷直昭
唐木 正
【論文賞】 石川芳男 /微生物生態系(マイクロコズム)の理論的研究
【奨励賞】 多久俊平 /Ce-Zr系酸化物を用いた二段階水分解反応によるソーラー水素生産
中根昌克 /マイクロコズムの数学モデル−系の多様性と安定性−

【 企画委員会 】

1.日本地球惑星科学連合2008年大会(合同開催)

日  時 2008年5月25日〜30日
場  所 幕張メッセ(千葉県千葉市)
主  催 日本地球惑星科学連合
特記事項 30日にスペシャルセッション「生態工学的手法による閉鎖系とエネルギー・物質循環の研究」を企画し、以下の講演を行った(敬称略)。聴講者は30名程度であったが、半数以上が生態工学会会員以外の聴講者であったと思われ、対外的なアピールの場となった。
司  会 小島洋志(企画委員会幹事・新菱冷熱)
講  演 「宇宙微小重力下での植物の熱・ガス交換」 北宅 善昭(阪府大)
「閉鎖型生態系実験における植物栽培への廃棄物の再利用」新井 竜司、多胡 靖宏(環境研)
「ヒト・ヤギ・作物から成る閉鎖系における廃棄物・水・CO2・O2の循環と食糧生産」?多胡 靖宏(環境研)
「閉鎖生態系循環式養殖システムにおける物質循環の研究」遠藤 雅人、竹内 俊郎(海洋大)
「月面拠点を目指した閉鎖系における空気再生システムの研究」桜井 誠人(JAXA)
「宇宙農業概念の発展と火星の農業資源探査」橋本 博文(筑波大)、山下 雅道(JAXA)

2.2008年度生態工学会年次大会(主催)

日  時 2008年6月19〜20日
場  所 東京大学 弥生講堂 一条ホール(東京都文京区)
参加人数 約140名
特記事項 多くの参加者があり,盛会であった。発表件数の増加に対応して,ポスター発表を実施した。また、新たに「講演論文賞」を設け,2名の方に賞状および記念品を贈呈した。

3.第52回宇宙科学技術連合講演会(共催)

日  時 2008年11月5日〜7日
場  所 淡路夢舞台国際会議場(兵庫県淡路市)
主  催 日本航空宇宙学会
特記事項 一般講演として、9分野の一般セッションの他、15のオーガナイズドセッション、学生セッションが行われ、総計485件の講演が行われた。当学会では,大西副委員長、北宅委員長の企画による「宇宙で生きる! 〜地球・宇宙圏でのエネルギー・物質循環と人間生存環境〜」と題するオーガナイズドセッションが6日(木)、7日(金)に開催され、16件の講演が行われた。

4.2008年度定例研究会(主催)

・第1回

テーマ 「学生支援・今、何ができるのか」
日  時 2008年10月6日
場  所 東京文化会館 中会議室No1
講  師 村上 克介 氏(三重大学)
参加人数 約20名

・第2回

テーマ 「電気事業に関わる廃棄物の農業利用に関する研究」
日  時 2009年2月23日
場  所 東京文化会館 中会議室No1
講  師 寺添 斉 氏(電力中央研究所)
参加人数 約20名

【 広報委員会 】

1.SEE Quick配信(メール配信)のルーチン化

SEE Quick配信依頼に対する取り扱い方法の運用を通して、速やかな配信業務が成し遂げられ現在(5/25)までに146回情報提供を行った。一方、情報配信を希望しない会員に対してはその旨迅速に対応した。

2.HPの更新業務について

事務局とのHP更新業務に関して、窓口の整備を行った。その結果、迅速な業務内容の更新が成された。また、活動状況の項目(総会・理事会・年次大会・学会賞・定例研究会)を製作・更新した。


【 国際委員会 】

1.海外通信レポート

諸般の事情により、2008年度は休載となった。結果的に当初の計画を達成できなかった。


【 事業推進委員会 】

2008年度は活動ができなかった。


【 研究部会 】

1.循環式水棲生物飼育研究部会(研究代表者:竹内俊郎)

下記の通り、生態工学会ミニシンポジウムを開催した。

生態工学会ミニシンポジウム「閉鎖循環式飼育システムの現状と問題点」
主  催 生態工学会 循環式水棲生物飼育研究部会
後  援 東京海洋大学
協  賛 日本水産学会、日本魚病学会
日  時 2009年2月6日
場  所 東京海洋大学 品川キャンパス 7号館1階多目的交流研修室
参加人数 約60名
特記事項 一般および関連学会関係者が約半数を占めた。
大変盛会であり、活発な意見交換が行われた。

2.生物生産イノベーション研究部会(研究代表者:大政謙次)


【 支部活動報告 】

1.九州支部

  1. 私立大学などの教員を中心に生態工学会についての説明を行った。また、会員の増加に努めるとともに、学会誌への投稿を薦めた。
  2. 2010年度生態工学会年次大会を沖縄で開催するための準備活動を行った。
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